血液培養は2セットが原則

若い人や血管がしっかりしている人は血液培養2セットを採血しても問題は無いし、採血できる。しかし高齢者や末期の患者さんの採血をするのは一苦労だ。

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原則は知っていても2セットが無理なこともある

患者さんにとっても苦痛に違いない。診断の為には必要な検査だが、血管がもろくてすぐに破けたり、毛細血管ばかりだったり、血管に針が入っても採血量を確保出来なかったりする時には、患者さんに何度も針を刺さなければならない。

1回の必要採血量が10ccなので多い。それを2セットは結構患者さんも看護師もきつい。なかなか採血できない時は1セットでもOKの指示が出る。ほんとうは量も多く2セットが正確な結果になるのだろうが無理なこともある。

 

血液培養は2セットが原則

血液中に流れている病原体を検出するための検査法として、血液培養以上に重要な検査はありません。血液培養の採血のタイミングは発熱や悪寒戦慄が認められた時だけではありません。

菌血症の可能性のある臨床状況では採取するものです。採血する場合は動脈血静脈血に限定する必要はありません。むしろ血液量が多いほど菌の検出率は高くなります。

 

①原則2セット、別の静脈から、穿刺手技で、採血することを再確認する。

血管内カテーテルが留置されている患者では、できるだけカテーテルからの採血はすべきではありません。汚染率が高くなるからです。もし1本目が血管内カテーテルから採血されたならば、2本目の培養は必ず末梢静脈から採血します。

 

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②院内研修・マニュアルを活用。

血液培養の実施を浸透させて行く為に、血液培養の実施回数や汚染率などを紹介する院内研修を活用することはとても有効です。看護師向けの採血方法と清潔操作の手順などのマニュアルを作成して活用したところ、5~7倍の件数増加を認めたという報告もあります。

 

③血液培養の為の採血のタイミング(血液培養の為の採血のポイントは2セットを2か所の静脈から)

・原因不明の意識障害

・循環障害(血圧低下)

・代謝性アシドーシス

・低体温

・白血球の異常高値と低値

・麻痺などの脳血管障害の出現

 

④エビデンスの有るケア。

・採血量が多いほど菌の検出率が高くなるため2セットを2か所の異なる静脈から採血することが望ましい。

・血液培養の汚染率を示す院内研修を実施する。

・手技を示すマニュアルを作成・活用する。

 

  参考資料:ここが変わった看護ケア