尿道留置カテーテルの留置期間

尿道留置カテーテルの留置期間

一度医師の指示でバルンカテーテルを留置してしまった患者さんは、その疾患や症状にもよるが、なかなかバルン留置介助になりにくい。

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尿層留置カテーテルを短期間で抜去することを、意識している事が必要

状態が良い方向へ向かったとしても、医師はバルンを留置していることを忘れているか、留置をしていてもそれほど意識していない事が多い。

医師よりも看護師の方が、留置カテーテルによる感染症などの予測をし心配していることが多いのかもしれない。

看護師からの報告を受けて医師は尿道留置カテーテル介助の方向を見てくれるような気がする。

担当の看護師が留置していることを忘れずに感染リスクの意識を持つ必要がある。

なるべく留置カテーテルを短期間で早く抜去できるようにすることを、頭に置いておかなければならない。

尿道留置カテーテルは必要な時・必要な期間だけ留置

尿道留置カテーテルの挿入・管理・抜去については、泌尿器科領域に問題がない場合、看護師が判断し対応することが多い医療処置です。

挿入の指示はあっても抜去の指示がないことから長期間挿入されることがあります。

CDCガイドラインでは「適切な適応に限りカテーテルを挿入して、必要な期間だけ留置する」とあり、易感染患者へのカテーテル使用、失禁管理の為のカテーテル使用、手術患者へのカテーテルなどを控えることを勧告しています。

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①尿道留置カテーテルの適応と不適切な使用例を確認する。

尿道留置カテーテルの長期留置の原因の一つとして知識が不足していることが挙げられます。適応かどうかについて常に確認することが大切です。

尿道留置カテーテルの適応。

・ 患者に急性の尿閉または膀胱出口部閉塞がある。

・ 重篤な患者の尿量を正確に測定する必要がある。

・ 特定の外科手技の為の周術期使用:泌尿生殖器の周辺構造で泌尿器科手術または他の手術を受ける患者。長時間の手術が予測される患者。

術中に大量の輸液や利尿剤の投与が予測できる患者。尿量の術中モニタリングが必要な患者。

・ 尿失禁患者の仙骨部又は会陰部にある開放創の治癒を促すため。

・ 患者を長期に固定する必要がある。

・ 必要に応じて終末期ケアの快適さを改善する為。

尿道留置カテーテルの不適切な使用例。

・ 尿失禁のある患者の看護ケアの代わりとして使用。

・ 患者が自排尿できる時に検査の為に採尿する手段として使用。

・ 適応が認められない場合の術後長期間の使用。

②抜去の為のフロシートを活用する。

臨床現場ではカテーテルが留置されていることを担当の医療従事者が気に留めていないこともあります。

看護師が目先の業務にとらわれカテーテルを早期に抜去することに関心を示さない事、知識が不足し積極的に判断できないことがカテーテルの不要な長期間留置の要因になっています。

フロシートを用いカンファレンスを活用し定期的に評価する流れを日常業務に組み込むことで、抜去について習慣的判断・実施することが出来ます。

感染のリスクを低減させ患者のQOLくぉ向上する為に、あるいは医療者側の利便性だけでカテーテルを使用することを避けるために、日常業務で工夫しましょう。

③エビデンスの有るケア。

・ 適切な場合に限り尿道留置カテーテルを挿入して、必要な期間だけ留置する。

・ 尿道留置カテーテルの適応と不適切な使用例を確認する。

・ カテーテル抜去の為のフロシートを活用する。

参考資料:ここが変わった看護ケア

2 膀胱留置カテーテルのケアと管理

膀胱留置カテーテル挿入の目的と対応

1 膀胱留置カテーテルは何らかの理由で尿路閉塞をきたしている患者の尿と持続的に誘導し、尿道及びその周辺組織の外科的修復を促進する。
また、意識障害のある患者や失禁患者の寝衣や寝具などの乾燥を維持し、術後や重症患者の尿量を正確に測定する為に用いられます。

2 カテーテルを留置する場合は感染のリスクを考慮し以下を適応とします。
① 尿路の閉塞がある場合、前立腺肥大症や尿道狭窄などによる患者に適応されます。

② 神経因性尿閉がある場合。
 神経因性尿閉とは、排尿をコントロールしている排尿反射回路(脳、脊椎、末梢神経)のいずれかの部位の障害によって引き起こされる膀胱、尿道の機能的異常により、膀胱内に大量に尿が貯留しているにもかかわらず排尿できない状態のことです。

③ 術後で排尿が困難な場合。
 手術操作による下部尿路および支配神経の損傷や麻酔後の影響による尿の管理を目的としてカテーテルを留置します。

④ 正確な水分出納のモニタが必要な場合。
 重症患者の尿量を正確に把握したい場合、尿量のモニタが必要になります。

カテーテル挿入時のケアと管理

1 カテーテル挿入の実際。
① カテーテル留置個所や器具を取り扱う場合は、毎回その前後に手洗いを行います。
② カテーテル挿入は無菌操作で行い、滅菌器具を用いて行います。
③ 尿道への損傷を最小減にする為に、極力細いサイズのものを選び形状や材質も適切なものを選択します。
④ カテーテルを挿入した後は、移動や尿道との摩擦を防ぐ為に、正しく確実に固定します。
また同じ位置に貼るのではなく、少しづつ位置をずらします。
 女性の場合:大腿部にテープなどで固定し、カテーテルの屈曲を予防します。
 男性の場合:尿道に緊張がかからない程度に、陰茎を頭側に向け、腹部にテープで固定し組織の壊死を避けます。
⑤ カテーテルと採尿パックの接続部は外さずに閉鎖を保ちます。
 接続部を不用意に外すことで、細菌が侵入する可能性があります。
⑥ 尿の採収をする時は、採尿ポートを70%アルコールで消毒し滅菌シリンジで採尿します。
⑦ バックは常に膀胱より低い位置を保ちます。重力による排尿を促し逆行感染を防止します。
⑧ 排尿チューブが御汚染されないようにします。
・ 床につかないように調節します。
・ 排液時は、排液口から細菌が膀胱に逆行することがあるので、
  排液チューブが床や排液容器につかないようにし、
  個別の清潔な容器を使用します。
⑨ カテーテル留置後は挿入の評価を行う。不要であれば直ちに抜去します。
⑩ 水分制限がない場合は、尿量が2000CCを確保するように水分摂取を勧めます。

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膀胱留置カテーテルの合併症とその予防

1 尿路感染。
2 尿路結石。
① 原因。
② 予防ポイント。
・ 飲水を促します。
・ 難溶性物質がカテーテルへ付着するのを防ぎます。
3 尿道損傷、尿道皮膚瘻、尿道狭窄。
① 原因。
② 予防のポイント。
・ カテーテルが入りにくい時は無理せず医師に相談すします。
・ 膀胱内でカフを膨らますようにする。
・ カテーテルを手イプなどで確実に固定します。
4 膀胱刺激症状。
① 原因。
② 予防ポイント。
・ カテーテルの位置を変えて固定します。
・ 尿漏れに対してはむやみに太いカテーテルに変えないようにします。
5 委縮膀胱。
① 原因。
② 予防ポイント。
・ カテーテル留置は短期間にします。
  残尿が50cc以上あれば導尿に切り替えます。
・ 時間を決めて導尿することで、
  膀胱の伸展性を徐々に回復させることが大切です。

 

  参考資料: スキルアップ臨床看護技術。

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