留置カテーテルと間欠導尿、尿路感染を防ぐのはどちら?

以前は、導尿は頻回に管を体内に挿入するので、感染の確率が高いと考えられていたのです。

その点バルンカテーテルを留置してしまえば、何度も体内に感染源を挿入する必要がないので、バルンカテーテルの方が感染の確率が低いと考えられていたのです。

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尿路感染を防ぐことが出来るのは導尿だった?

然し最近では、どうも反対の考え方が主流のようです。消毒についての考え方も変わってきていますから医学も看護処置も変化して当然ですね。

導尿の時に尿道口からカテーテルと一緒に体内に押し込まれる細菌は、常在菌なので問題ないらしいのです。

それにカテーテルを入れるとすぐに自尿が出ますから、押し込まれた細菌もすぐに排出されてしまうのだそうです。

 

それに比べてバルンカテーテルは、管が挿入されっぱなしですから感染の確率は高いようです。

確かに、医師の指示で一度バルンカテーテルが留置されてしまうと、なかなかバルンカテーテル留置を解除できないというのが現実です。

 

担当看護師が意識してバルンカテーテルについて感がなければ、ずっとそのままになる可能性はとても高いです。

現に私の勤めている病棟でもそうです。

医師はバルンカテーテルのことさえ頭になくなっていることがあります。

看護師は感染管理についての意識を高く持って仕事に当たらなければならないようです。

 

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留置カテーテルと間欠導尿、尿路感染を防ぐのはどちら?

●腎臓で作られた尿が膀胱に貯留して排泄されるというのが通常の流れです。

しかし尿の停滞をはじめ何らかの要因があれば尿路感染を生じることがあります。

高齢者やカテーテル留置中の場合は無症候性尿路感染も多いですが重篤に至る場合もあります。

膀胱内にカテーテルを挿入すると挿入する際に膀胱内に細菌を押し込むことになり尿路感染のリスクは高くなります。

しかし細菌が押し込まれても長期に留置されなければ尿と共に細菌が排出されるため尿路感染として発症するリスクは低くなります。

カテーテルが留置されていれば、逆行性に細菌が侵入することで感染することになります。

留置されている場合はこの逆行性感染を可能な限り防ぐ必要があります。

残念ながら尿は細菌増殖の培地になりうることから、長期に留置すれば細菌尿を防ぐことはできません。短期間1回の挿入でも1~5%,

開放式システム4日以上の挿入では100%の患者に尿路感染が発症すると言われています

。閉鎖式システムを使用することで低減できるとはいえ週単位月単位の挿入になれば繰り返し尿路感染症を起こすこともあります。

膀胱内に長く尿が滞留することによって膀胱の過伸展や細菌の増殖によって尿路感染症として発症することにもなりますので、長く滞留しないようにすることが必要です。

つまり急性期など点滴での水分が負荷されて尿量が多ければ留置する必要がありますが、慢性期で尿量が抑えられていたり、患者が自立していれば間欠導尿の方が尿路感染の発症リスクが低くなると言えます。

●カテーテル関連尿路感染の原因菌としては、大腸菌、カンジダ、クレブシエラ、ブドウ球菌などがありますが、大半は患者本人の腸内細菌や陰部の常在菌によるものです。

間欠道尿をする際にはこれらの菌を押し込むことになるわけですが、尿とともに排出されるため、尿培養から検出されてもあまり問題はありません。

看護師が間欠導尿をする場合は、他の患者の耐性菌を持ち込むことがありますから、手指衛生をしっかりとした手順に沿った十分な管理が必要になります。

 

参考資料:「ケアの根拠・看護の疑問に答える151のエビデンス」