酸素吸入中の観察

酸素吸入中の観察

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酸素吸入中の観察ポイント

患者の呼吸状態、全身状態は?

・ 指示された酸素流量が設定されていても、接続部からの漏れや酸素チューブの閉塞があると、酸素が投与されないことがある。
・ SP2が維持されているかモニタリングする。
・ 酸素吸入による副作用が現れる場合がある。

指示された酸素流量が投与されているか。

・酸素流量は、訪室時やケア前後に必ず確認する。
・鼻カニューレや酸素マスクの供給口に手をかざし、酸素が流れていることを確認する。

酸素チューブの接続部は閉塞されていないか。

・ ゆるみや外れ、閉塞はないか?
・ 体位変換時、ベッド柵の操作時、トイレ歩行の前後などに酸素チューブが外れたり閉塞することが多い。

加湿ボトルの水量は?

・ 酸素投与中は口唇口腔鼻腔が乾燥しやすいため、加湿ボトル内の水量が適正な範囲内にあるかを確認する。
・ 加湿ボトルがリュースタイプであれば、滅菌蒸留水が足りない場合は、感染防止の為加注入しない。 残液は廃棄し、加湿ボトルごと全量を交換する。

吸入器具の長期的圧迫による皮膚障害はおきていないか。

・ 耳介や鼻腔では、マスクの固定用ゴムやチューブの接触による皮膚障害が起きやすい。
・ ガーゼやクッション材を使用すると良い。

吸入器具は清潔か?

・ 喀痰や鼻汁などによる汚染が見られたら、吸入器具を交換する。

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酸素吸入療法の合併症

酸素中毒。

 注意したい症状:
・ 胸骨下の不快感
・ 悪心嘔吐
・ 疲労
・ 呼吸困難
・ 四肢の知覚鈍麻
・ 気管支粘膜及び肺胞上皮に障害を生じ、肺機能障害を招く。
・ 100%酸素吸入は6時間以内、70%酸素吸入では24時間以内、それ以上の長期投与は45% 以下が望ましい。

呼吸中枢の抑制(CO2ナルコーシス)

注意したい症状:
・ 頭痛、頭重感
・ 自発呼吸の減弱
・ 呼吸困難
・ 生あくび
・ 脈拍上昇
・ 血圧上昇
・ 意識障害
・ 動機
・ 発汗
・ 皮膚の紅潮
・ 肺胞低換気を原因とする高二酸化炭素血症により、吸収性アシドーシス、意識障害や自発呼吸の減弱が出現する。
・ COPDなどの患者に対して不用意に高濃度酸素を投与すると誘発される。

無気肺(吸収性無気肺)

注意したい症状:
・ 呼吸困難
・ 頻呼吸
・ 窒素濃度が低下した肺胞内は酸素の血液への拡散により虚脱しやすく、無気肺を起こしやすい 。
・予防策として、吸入酸素濃度をできる限り50%以下にする。
・ 100%酸素吸入は6時間以内、70%酸素吸入では24時間以内の投与が望ましい。

感染。

注意したい症状:
・ 呼吸音(副雑音)
・ 気道分泌物の性状の変化
・ 気道分泌物の増加
・ 体温の上昇
・ 滅菌蒸留水の継ぎ足しにより、蒸留水が汚染され感染源となる。
・ 加湿ボトルを用いる場合は予防策として、継ぎ足しは行わず新しい滅菌蒸留水に入れ替える。
・ネブライザー付き酸素吸入装置の場合は、蛇管の汚染リスクも考慮する。
 

酸素吸入中のポイント

・ 酸素吸入療法による合併症を防ぐため、不必要な酸素投与は避ける。
・ 酸素中毒、CO2ナルコーシス等の合併症を早期に発見する為、患者上体の観察が重要である。
・ 加湿用水の継ぎ足しは感染原因となるため、加湿ボトル事新しい滅菌蒸留水と交換する。

   参考資料:ビジュアル臨床看護技術ガイド

完全版 ビジュアル臨床看護技術ガイド
NTT東関東病院 看護部
照林社
2015-01-30


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