鼻出血の看護目標
1 全身状態の観察と共に、不安の緩和に努め、スムーズに止血する。
観察プラン(OーP)
1 血圧、脈拍、体温、一般状態。
2 出血量と出血状況。
3 精神状態。
4 止血タンポン挿入後の合併症:発熱、耳痛、咽頭痛など。
援助プラン(TーP)
1 止血処置時。
① 出血が少量の場合は、頭部を高い位置にし、誤嚥誤飲に注意して、
口腔内に貯留した血液をゆっけり吐き出してもらう。
このとき無理な努責がかからないように注意する。
② 止血処置の準備:処置薬をシャーレにとり、鼻綿球を浸す。
③ 血管確保の準備・介助。
④ 精神的支援、不安の緩和。
2 止血後。
① 止血の確認、および安静の保持。
② 指示の下、局所に対して氷嚢で冷罨法をする。
③ 合併症予防の為に、口腔内の清潔を保つ。
指導プラン(EーP)
1 鼻の安静について説明する。
① 鼻内への刺激を避ける。
鼻をつまんだり強くかんだりしない。
② くしゃみをする時には口を開けてする。
2 鼻綿球を適時交換するように説明する。
3 規則正しい生活を心がけ、興奮を避ける。
4 症候性鼻出血の場合は、原因疾患について説明する。
5 生活上の注意点について説明する。
① 刺激物の摂取、飲酒や喫煙は医師の指示があるまで禁止する。
② 徐々に日常生活に戻すようにして、激しい運動については医師に相談する。
③ 努責を避け、便通をコントロールする。
④ 退院後、再出血を起こした場合、頭部を少し前かがみにし、
親指と人差し指とで鼻の下半分をつまみながら、
10分程度安静を保ち、局所の冷罨法を行う。
これで止血しない場合はすぐに受信する。
参考資料:患者参画型看護計画
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