熱性痙攣時の看護目標
1 けいれん発作による危険の防止に努める。
2 適切な時期に解熱できるように援助する。
3 家族の不安を軽減し、正しい知識を持つことにより
再発作を予防できるように援助する。
観察プラン(OーP)
1 けいれん発作の状況:持続時間、いつ、どこで、どんな時に起きたか、突然性か、
前駆症状(発熱、振戦、不安、頭痛、)があったか、けいれんの型、眼球移動の有無(一点凝視、振動)
2 随伴症状:発熱、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、頭痛など。
3 体温、脈拍、呼吸。
4 意識状態、麻痺の有無。
5 食事・水分摂取量。
6 尿量。
7 副作用の観察:吐気、嘔吐、ウトウト眠る等。
援助プラン(TーP)
1 けいれん発作時のケア。
① 安静に横にねかせ、周囲の危険物を取り除き室内の照明を暗くする。
② 気道確保:異物の除去、必要時吸引。
③ 医師の指示により輸血、薬剤与薬、呼吸管理。
④ 入院時すでに痙攣が抑制されている場合、家族より情報収集する。
2 発熱時、氷枕や保冷剤の使用、医師の指示による薬剤の使用。
3 確実な与薬。服用困難な場合、スポ井戸やスプーンを使用する。服用不可能な場合、医師に報告し指示を受ける。
4 患児・家族に対する精神的な支援。
5 状態が落ち着いている時、患児の年齢に合った遊びの工夫。
6 危険防止。
指導プラン(EーP)
1 けいれん発作の前兆(目の動きがおかしい、ボーっとしている、ぴくつきなど)があればすぐに知らせるように説明する。
2 退院に向けて次の事項について説明する。
① 発作予防・発作時の対処(危険防止、発作の観察、救急車の要請など)
② 発熱時は氷枕や保冷剤で冷やし、 先ず痙攣止めの座薬を使用し、30分後に解熱剤の座薬を使用する。
参考資料:患者参画型看護計画