口腔粘膜障害の看護計画

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口腔粘膜障害の患者さんのケアは難しい

  • 入院して開口臥床している患者さんは一般的に口腔内が乾燥しやすい。なので夜間も患者さんの口の中をスポジカで潤すケアをしている。病室は温度調節がされていて除湿器も置かれているが口唇も口腔内も乾燥傾向になる。
  • 舌は乾燥し砂漠のようになることもある。口腔清拭が追い付かない感じだ。閉口している患者さんや食事を摂取している患者さん、話すことが出来る患者さんはまだ口腔内の乾燥がそれほどひどくない。
  • 口腔ケアをしても乾燥している所から出血してくる。夜間に患者さんが口の中に手を入れて触るものだから両手指は血だらけ。その指をベッド柵や包布カバー、寝衣などに触るのでそこらじゅう出血汚染していることもある。
  • 患者さんに手で口を触らないように説明しても、高齢の為理解してもらえない。口に手をやらないようにと拘束することはできない。口の乾燥を防ぐ為の口腔ケアも両手で遮り拒否する。
  • 結局、蜂蜜でケアし、吸入で口腔周辺を湿らせることにする。それでも手は自由に動かせるので口内出血はなかなか解消しない。対応策は難しい。

 

 

口腔粘膜障害の 患者目標

・ 口腔粘膜の炎症が軽減し、苦痛が緩和したことを示す。
・ 口腔内(歯、歯肉、粘膜)についての知識を得、
  自分で正しい口腔ケアができる。
・ 口腔内を清潔にし感染を起こさない。
・ 口腔内の状態にあった食物や飲料を摂取し、
  摂取による苦痛が最小限になる。
・ 介助により口腔内の清潔を保つ。

 

 

口腔粘膜障害の 要因

 頭または頸部への放射線照射。
・ 副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬の長期使用。
・ 抗腫瘍薬の使用。
・ 気管挿管チューブ、胃管留置。
・ 化学物質による刺激。
・ 糖尿病や口腔内疾患、感染に続発する炎症。
・ 不適切な口腔衛生。
・ 不適切な装具。

 

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口腔粘膜障害の観察計画(OーP)

① 体温、脈拍、呼吸、血圧の変化。
② SPO2の変化。
③ 水分出納。
④ 歯、歯肉、粘膜の状態。
⑤ 脱水の有無(皮膚の乾燥など)
⑥ 舌苔、口臭の有無。
⑦ 自覚症状の有無(痛みやしびれ)
⑧ 栄養状態
  (摂取量、体重、摂取する品目のかたよりの有無)
⑨ 血液検査データ(WBC,CRP)
⑩ 口腔保清の状況。
⑪ 変調をきたす原因(治療、薬物、放射線)
⑫ 食事形態、食事方法、絶食の有無。


 

口腔粘膜障害の ケア計画(TーP)

① 体温、脈拍、呼吸、血圧の変化。
② 患者が口腔衛生を実施する能力をアセスメントする。
③ 口腔内の清潔を保持する(ブラッシング、口腔洗浄、清拭、吸引)
④ 水分出納をアセスメントする。
⑤ 水分補給を行う。
⑥ 口腔内の保湿を行う(人工唾液、吸入など)
⑦ 口腔粘膜を保護する。
⑧ 唾液分泌の増加を促す(嗜好品など食事の工夫で促す)
⑨ 栄養状態の改善を図る(食事形態、適温の工夫、摂取方法)
⑩ 刺激性物質を回避する(食物、化学物質、異物)
⑪ 薬物使用による疼痛を緩和する。
⑫ 粘膜の変調に対する適切な処置を行う
  (薬剤の使用、含嗽水の工夫)

 

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口腔粘膜障害の教育計画(EーP)

① 口腔の保清や必要性と方法を説明する。
② 服薬や外用薬使用の指導。
③ 飲み物の選択、食事形態、摂取方法を指導する。

 

 

参考資料:すぐに役立つ標準看護計画。