排便のコントロールが出来ない患者の看護計画

その他の看護計画

#1便秘の為に心身ともに苦痛である

目標:便秘が早期に解消され良好な排便のコントロールが行える

OーP(観察)

1 便秘の種類

a 機能性便秘:単純性、習慣性

b 器質性便秘:腸管通過障害、大腸の形態異常

c 症候性便秘:循環器疾患、内分泌、代謝疾患、薬物

2 排便状態

a 便の性状:固さ、太さ、色、臭気、量

b 排便の回数

c 排便の有無

d 排便時の状態:努責の状態、私製、疼痛、出血の有無

e 随伴症状の有無:腹部膨隆、吐き気、嘔吐、腹痛

3 肛門部の清潔状態及び異常の有無

4 精神的動揺の有無、原因

5 水分摂取量

6 食事摂取量及び食事内容

7 運動量

8 腹部の状態:腹鳴、排ガス、腸蠕動

9 器質性、症候性便秘を伴う疾患の有無:直腸指診、直腸鏡、腹部単純レントゲン、直腸造影、大腸ファイバースコープ等の結果

10 健康時の排便習慣:排便間隔、排便時刻、排便に要する時間、便の性状、便秘の経験の有無、便秘時の状態

11 精神的ストレス:患者の状態、ストレスの原因

TーP(実施)

1 排便時の環境調整

a 入院による環境の変化に早く対応できるように援助する

b 落ち着いて排便できる環境をつくる

c トイレを急がせない

d 便器使用の場合:カーテンやスクリーンによりプライバシーの保持に努める、換気に気を配る、患者に合った便器を使用する、便器挿入時はゆったりとした態度で行う

2 臥床患者に対して腹部マッサージや体位変換を行う

3 不安、焦り、悲しみ、悩みなど精神的動揺を引き起こしている原因について理解し消去する

4 気分転換を図る工夫を行う

5 肛門部の清潔保持:清拭、坐浴などにより清潔と循環促進

6 薬剤の使用:医師の指示により使用薬剤を選択し効果観察

7 摘便:肛門指診により便の位置や硬さを確認する

EーP(教育)

1 排便習慣の指導:排便のメカニズムを簡単に説明し毎日排便を試みるように指導する

2 許可されている範囲内での運動:散歩や軽い体操

3 食事指導:痙攣性便秘の場合は原則として刺激の少ない消化の良い食事、弛緩性便秘の場合は繊維の多い野菜や果物:栄養士と相談し病院で可能なものについては食事に加える

4 マッサージ指導:患者にマッサージの方法を指導する

5 緩下剤の使用指導

6 臥床時:便意があったら遠慮せずナースコールするよう指導する

#2急性の下痢の為に不快であり、体力消耗をきたす

目標:体力の消耗を最小限にとどめ、早期に下痢が改善して良好な排便コントロールが行える

OーP(観察)

1 下痢の種類

a 浸透性下痢

b 滲出性下痢

c 分泌性下痢

d 腸管異状による下痢

e その他

2 便の性状:形、色、硬さ、臭気、混入物

3 排便時の状態:便意があってから排便までの時間、排便回数

4 下痢の随伴症状

5 一般症状:発熱、全身倦怠感、頭痛、動悸

6 精神的情緒的な問題の有無

7 食事との関連:過敏性のある食事摂取の有無

8 下痢による二次的障害の有無と程度:水分および電解質の喪失、代謝性アシドーシスの有無や程度、栄養状態の把握

9 特殊な検査データの把握

TーP(実施)

1 安静への援助:症状の軽快と共に安静度を拡大

2 食事療法:生物は避けやわらかく温かい消化しやすいものを少しづつ与える、脂肪の多い食物や繊維の多い食物は避ける

3 止痢剤の与薬:対症的に医師が指示

4 抗生物質の与薬

5 輸液療法:尿量や排便量のチェックを行う

6 清潔の援助:ウオシュレットの使用、部分清拭

EーP(教育)

1 水分摂取:口渇を癒す程度に水分摂取を控え、水分は茶や白湯で補い牛乳や炭酸飲料は避ける

2 安静指導:医師や看護師の指示範囲内での運動制限指導をする

3 正確な服薬指導をする

4 清潔指導:ウオシュレットの使用説明をする

 

#3慢性下痢の為精神的ストレスや栄養障害を招く恐れがある

目標:正常なパターンに便通が調整され栄養障害や精神的な苦痛が改善される

OーP(観察)

1 下痢の種類

a 浸透性下痢

b 浸出性下痢

c 分泌性下痢

d 腸管運動異状による下痢症

e その他

2 便の性状

3 排便時の状態

4 下痢の随伴症状

5 一般症状

6 精神的情緒的な問題の有無

7 食事との関連:過敏性のある食事摂取の有無

8 下痢による二次的障害の有無と程度:水分および電解質の喪失、代謝性アシドーシスの有無や程度、栄養状態の把握

9 特殊な検査データの把握

TーP(実施)

1 安静への援助:症状の軽快と共に安静度を拡大

2 生物は避けやわらかく温かい消化しやすいものを少しづつ与える、脂肪の多い食物や繊維の多い食物は避ける

3 止痢剤の与薬:対症的に医師が指示

4 抗生物質の与薬

5 輸液療法:尿量は排便量のチェックを行う

6 清潔の援助:ウオシュレットの使用、部分清拭

EーP(教育)

1 水分摂取:口渇を癒す程度に水分摂取を控え、水分は茶や白湯で補い牛乳や炭酸飲料は避ける

2 医師や看護師の指示範囲内での運動制限指導をする

3 正確な服薬指導を行う

4 清潔指導:ウオシュレットの使用説明をする

5 精神面での援助:寝衣寝具の汚染時は至急交換することを説明する

参考資料:標準看護計画

料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A

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