#1体位変換が自力でできないことにより肺合併症を起こしやすい
目標:喀痰喀出が自力ででき、呼吸状態が安定する
OーP(観察)
1 喀痰喀出状態
2 呼吸状態、呼吸回数
3 呼吸音(肺雑音の有無、肺野のエア入りの程度)
TーP(実施)
1 体位変換:2時間ごと
a 安楽枕の使用
b 麻痺側は長時間下にしない
c 側臥位時~30度程度の半側臥位
2 吸入、自己喀出不可の時は吸引
3 背部タッピング、バイブレーション
4 口腔内清拭、含嗽
EーP(教育)
1 自己喀出の指導
2 深呼吸の指導
#2循環障害による褥瘡をつくる恐れがある
目標:一定部位の圧迫が避けられ、褥瘡が予防できる
OーP(観察)
1 皮膚の状態:褥瘡好発部位の皮膚色、発赤の有無
2 循環障害の有無
3 疼痛の有無
4 1か所に長時間の圧迫は無いか
TーP(実施)
1 体位変換:2時間ごと
a 安楽枕の使用
b 麻痺側は長時間下にしない
c 側臥位時~30度程度の半側臥位
2 褥瘡好発部位マッサージ
3 エアマット、円座の使用
4 清拭
5 シーツ、寝衣の皺を整える
6 発赤などを認めた時:創傷ドレッシングを貼用
7 表皮剥離を認めた場合:過酸化水素洗浄、生食洗浄、消毒、乾燥、創傷ドレッシング貼用
#3自動運動が出来ず、関節の変形、拘縮が起こりやすい
目標:良肢位が保持でき拘縮、筋力低下を予防できる
OーP(観察)
1 四肢拘縮の有無と程度
2 他動運動時:疼痛の有無、患者の表情の変化
TーP(実施)
1 上肢:肩は外転させ肘関節は90度に屈曲させる
2 手関節は背屈位とし、枕やクッションなどの上に置く
3 指はプラスチック製のシーネで固定、あるいはタオル、ハンドロールを握らせる
4 下肢:足板などを使用し直角に保ち尖足を予防する
5 膝関節の下に小枕を入れ軽く屈曲させる
6 外旋防止の為患肢の外側に砂嚢を置く
7 他動運動の実施:運動時の疼痛の有無、患者の表情の変化、麻痺の種類に注意しながら施行する。また関節、腱、筋膜などの損傷、脱臼を避け健側も同様に行う
a 足関節:背屈運動
b 膝関節:屈曲伸展運動
c 股関節:伸展、屈曲、ハムストリングス伸展、外旋、内旋、外転、内転
d 肩関節:屈曲、外転、外旋、内旋
e 肘関節:屈伸運動
f 前腕:回内、回外運動
g 手関節:握屈、背屈
h 指:指の屈曲、伸展、拇指外転、拇指対立
EーP(教育)
1 自己で麻痺側の運動が行える場合は、積極的に行うように指導する。また家族へ運動の必要性について説明する
#4片麻痺があるため、自力でADLが図れない
目標:個々の状態に応じて、リハビリテーションが進められ、安全にかつ不安なく積極的にADLの拡大が図れる
OーP(観察)
1 ADLの自立の程度を把握する
2 リハビリテーション中の状態:VS、顔色、疼痛の有無、肩関節の脱臼の有無、歩行状態、姿勢
TーP(実施)
1 医師の指示の下で、自分自身で健側を使い、自己他動運動を進めていく
2 起座、起立練習の援助(肩関節脱臼防止の為、患側上肢を三角巾にて保持)
a ギャッジベッドでの座位(30度45度60度90度:15分30分1時間2時間と段階を追って進めていく)
b 介助にて座位
c ベッドサイドで座位、ベッドサイドに足を下ろして屈伸運動
d 自力で座位
e 腰掛訓練
f 車椅子への移動
g 平行棒、杖などによる起立練習(30分以上起坐位がとれた場合)
h平衡をとる練習
3 歩行練習への援助
a 車付き歩行器、松葉杖の使用
b 一本杖の歩行練習:杖→患肢→健肢の順に出して歩く練習、杖と患側→健肢の歩行
4 ADLの練習の援助:床上動作、食事動作、排泄動作、移動動作、更衣、整容動作、器具使用動作
EーP(教育)
1 自己で積極的に行えるように指導する
2 必要以上の介助は控えるように家族に説明する
3 家族にリハビリテーションの必要性について説明する
#5退院に対し不安がある
目標:日常生活を安全に送るための知識、行動を習得できる
OーP(観察)
1 退院前のADLの確認
TーP(実施)
1 退院時指導の実践:医師、理学療法士との連絡を密にとり、家族を含めた指導をする
2 試験外泊を試みる
EーP(教育)
1 家庭での生活様式に合わせた訓練を指導する
参考資料:標準看護計画
料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A
コメント