顔面神経麻痺患者の看護計画
#1兎眼による涙分泌の低下があり、眼球結膜を傷つける恐れがある
目標:眼球結膜の保護ができる
OーP(観察)
1 兎眼の程度
2 眼球結膜の状態
3 眼の乾燥感の有無
TーP(実施)
1 点眼薬にて結膜の乾燥を防ぐ
2 塩化ベンザルコニウム綿にて眼瞼の清拭
3 努力閉眼できない時は就寝前にテープ、サランラップなどを貼用する:症例により指示された眼軟膏を点入する
4 顔面神経麻痺スコア表を用いて進行の有無を確認する
EーP(教育)
1 筋肉のマッサージ:リハビリテーション、パンフレットによる指導をする
2 洗顔時には石鹸が目に入らないように指導する
#2口輪筋麻痺があるため食事摂取困難がある
目標:筋力の改善が図れ食事摂取がスムーズに行える
OーP(観察)
1 口輪筋の動き
2 食事摂取の状態、量
TーP(実施)
1 食事が摂取できない時は摂取可能な食事に変更する
2 顔面神経麻痺スコア表を用いて進行の有無を確認する
EーP(教育)
1 ガムをかむ運動をするように説明する
2 筋肉マッサージをする:パンフレットによる指導をする
3 食事は健側から摂取し頬粘膜を咬まない様にゆっくり摂取するように説明する
4 食後の含嗽を指導する
#3外観が悪いことや予後に対する不安がある
目標:精神的安定が図れる
OーP(観察)
1 患者の言動
2 睡眠状態
3 食欲の有無
TーP(実施)
1 予後について医師より説明
2 言動を統一を図る
3 顔面神経麻痺スコア表を用いて麻痺の程度のチェック
EーP(教育)
1 外泊、散歩などにより気分転換を図るように指導する
2 外出する時は眼帯、サングラスを使用するように説明する
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#4退院後の生活に不安がある
目標:安心して日常生活が送れる
EーP(教育)
1 指定された受診日には必ず受診するように指導する
2 内服はきちんと続けるように説明する
3 顔面の筋肉マッサージを行うように指導する
4 禁煙するよう指導する
5 食事はビタミンの多く含むものを摂取するよう指導する
6 兎眼があるまま退院する場合は、点眼、眠前のテープの貼用を続けるように説明する
参考資料:標準看護計画
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