#1ステロイドパルス療法により副作用が出現しやすい
目標:イライラ感がなく副作用の症状が分かり自己管理ができる
OーP(観察)
1 VS
2 食事摂取量
3 便の回数、性状、便潜血
4 吐気、嘔吐、吐血、下血の有無
5 血糖値、飲水量、尿量、口渇の有無
6 呼吸器感染症状、尿路感染症状
7 睡眠状態
8 精神状態:イライラ感
9 表情、言動
TーP(実施)
1 医師の指示で抗潰瘍剤の与薬を確実に行う
2 便潜血陽性の場合は食事を変更する
3 吐血、下血があれば絶食とする為補液を管理し安静が保てるように援助する
4 イライラ、不眠が強い時は医師の指示で安定剤、睡眠剤を与薬する
5 精神状態が不安定になるため自殺などの危険防止に注意する:巡視時の確認
6 高血糖であれば医師の指示で治療食に変更し、インスリン血糖降下剤の与薬を行う
EーP(教育)
1 以下の指導を行う
a 便の色、性状を観察する
b 含嗽の励行
c 傷をつくらない
d 高血糖がある場合、糖尿病のパンフレットを参照する
#2ステロイドホルモンの作用による塩酸ペプシンの分泌促進と粘液分泌抑制作用により消化管潰瘍を形成しやすい
目標:異常症状を早期に知覚し消化管出血を予防できる
OーP(観察)
1 腹部症状:腹痛、吐気、嘔吐、胸焼け、腹部膨満
2 VS
3 便性状(タール便)便潜血、量、回数
4 検査データ:Hb、Ht、Fe、CRP、胸部レントゲン
TーP(実施)
1 出血時は安静保持し絶飲絶食とする
2 指示された薬物療法を行う:制酸剤、胃粘膜保護剤
3 出血時は冷水による胃洗浄の準備と介助を行う
4 主治医より不安感を抱かせないように副作用の説明をしてもらう
EーP(教育)
1 規則正しい生活の必要性を説明する
2 気分転換(適度な運動)の必要性を説明する
#3ステロイドパルスによる高血糖を起こしている
目標:インスリンの必要性が理解でき食事制限が守られ血糖値が安定する
OーP(観察)
1 ステロイドホルモン剤の1日与薬量
2 検査データ:FBSの上昇、日内変動、OGTT、尿糖
3 食事摂取量、間食の状態、患者の嗜好
TーP(実施)
1 血糖のチェック
2 医師の指示によりインスリンの与薬を確実に行う
3 インスリンを使用している時は低血糖症状に注意する
EーP(教育)
1 インスリンの必要性を説明する
2 低血糖によっておこる諸症状について説明する
3 皮膚の保護:圧迫を避ける、熱傷に注意、傷をつくらない、皮膚の洗浄
#4ステロイドホルモンの作用による腎臓のNa再吸収とK排泄の促進により電解質異常をきたしやすい
目標:異常を早期に発見し早期に治療できる
OーP(観察)
1 VS、ECGモニタ、CVP、尿量
2 Na上昇:浮腫、乏尿、傾眠
3 K低下:ECG変化T平坦化、U波増大、不整脈、悪心、嘔吐、筋麻痺
4 検査データ:Na、K、Cl、腎機能:BUN、クレアチニン、UOsm、POsmなど
5 精神状態:脱力感
TーP(実施)
1 電解質補正、利尿剤、抗不整脈剤の点滴管理
2 ベッド周囲の整理整頓、危険防止
3 ADLの援助:清潔、食事、排泄
4 主治医からの病状説明の不明な点を知り補足する
#5感染症を併発すると急激に憎悪する可能性がある
目標:敗血症から細菌性ショック(エンドトキシンショック)を起こさない
OーP(観察)
1 WARMショックの場合:顔面紅潮、脱水、血圧低下、CVP上昇、CO増加、末梢血管抵抗の低下
2 COLDショックの場合:循環血液量不足による血圧低下、四肢冷感、尿量低下、心拍出量低下、多臓器不全
3 意識障害(敗血症脳症):意識レベル、瞳孔
4 凝固障害、DIC:皮下出血など、詳細はDICの患者の看護に準ずる。
5 呼吸:呼吸音、パターン、気管内分泌物の量、性状
6 その他:エンドキシンは消化器、泌尿、生殖器、胆道系、腹膜炎などの炎症を起こしやすい
7 検査:胸部レントゲン、ABG、代謝性アシドーシス、血液、喀痰、尿、動静脈血液培養
TーP(実施)
1 指示により薬剤与薬を行う
2 清潔保持:マウスケア、清拭、陰部洗浄
3 呼吸器感染予防の為ネブライザー吸入を行う、含嗽の励行
EーP(教育)
1 適切な病状説明を行い治療に対する理解と協力を得る
参考資料:標準看護計画
料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A
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