副甲状腺機能低下症患者の看護計画

内分泌・代謝系看護計画

#1血清カルシウム低下によるテタニー症状が起こる

目標:テタニー発作が理解でき危険を防止できる

OP(観察)

1 自覚症状

a テタニー(疼痛を伴う筋の強直性痙攣)

b 助産婦様手位

c 子犬肢位

d 気管支けいれん(喘息、呼吸困難)

e 知覚異常

f 倦怠感

2 他覚症状

a クボステイック徴候(顔面神経を叩くと上唇に筋攣縮をきたす)

b トルソー徴候(上腕にマンシェットを巻き血液を遮断すると助産婦手位をしめす)

c ルスト徴候『腓骨神経を腓骨頭の後方で叩くと足の背屈が起きる)

d 白内障

e 皮膚乾燥

f 色素沈着

g 脱毛

h 歯の形成不全

i 爪の変形

3 検査データ

a 血中副甲状腺ホルモン低下

b 血性カルシウム低下

c 血性リン酸塩上昇

d 血清PH、総CO2上昇(代謝性アルカローシス)

e 血清アルカリフォスファターゼ

f エルスワースハワード試験陽性

g ECG:QT時間の延長

TP(実施)

1 テタニー発作出現時以下の処置を行う

a 医師の処方でカルシウム剤与薬を行う

b 危険物の除去

c 咬舌予防

d 誤嚥予防

EP(教育)

1 カルシウム製剤、ビタミン剤を確実に内服するように説明する

2 高カルシウム食、P(リン)制限食の説明をする

#2気管支の狭窄による喘鳴と呼吸困難がある

目標:チアノーゼがなく呼吸困難がない

OP(観察)

1 VS

2 呼吸数、努力様呼吸の有無、ラ音の有無、チアノーゼ

3 飲水量、尿量、脱水の有無

4 痰の有無

TP(実施)

1 安楽な体位の保持

2 喀痰喀出を図るため十分に水分補給を行い、ドレナージ、吸入をする

3 医師の指示により気管拡張剤の与薬を行う

4 血液ガス不良時は医師の指示により酸素吸入を行う

5 発作時は必要以上に会話をさせないように配慮する

EP(教育)

1 以下の指導をする

a 安楽な体位

b 有効な痰の仕方

c 体位ドレナージ

d 腹式呼吸

参考資料:標準看護計画

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