副腎皮質機能低下症の患者の看護計画

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#1種々の検査の為不安がある

目標:検査の必要性が理解でき検査の受け入れができる

OーP(観察)

1患者の言動、表情

2不明な点の有無

 

TーP(実施)

1検査の必要性、方法を医師より説明してもらう

EーP(教育)

1検査の方法、不明な点の訴えができる

 

#2副腎皮質ステロイドホルモンの欠乏により易疲労性、抑うつ気分がある

目標:ADLが自立でき規則正しい生活ができる

OーP(観察)

1検査データ:血中コルチゾール、尿中17-OHCS

2精神症状の観察:無気力、不安

3倦怠感、疲労感の有無、程度

4患者の言動、行動

5体重、食事、水分摂取、栄養状態

6便通の状態:下痢、便秘の有無

TーP(実施)

1安静

2水分を十分取れるように援助し尿量を1000cc以上に保つ

3補食や濃厚流動食など、食事を工夫し食事摂取量を保ち体力を維持する

4周囲の環境を整え、事故防止に努める

5テレビ、ラジオ、趣味、読書、散歩などでストレスの防止を図る

EーP(教育)

1夜間に8時間程度の睡眠をとり昼夜逆転しないように指導する

 

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#3コルチゾール欠乏により胃腸症状、低血糖、電解質失調がある

目標:症状について理解でき異常時は看護師に連絡し対処できる

OーP(観察)

1検査データ:Na、K、ECG、血糖

2食欲不振、下痢、嘔吐などの症状の有無と程度

3脱水の有無と程度

4VS

5食事摂取量、尿量、飲水量、水分出納、体重

6低血糖症状:冷感、頭痛、振戦

TーP(実施)

1低血糖徴候に注意し症状出現の際、補食またはブドウ糖の与薬を行う

2食事、食塩、水分の補給に努め自分でできない時は食事、飲水の介助を行う

3経口摂取が出来ない時は医師の処方で補液を行う

EーP(教育)

1下痢時、肛門周囲の清潔保護の為ウオシュレット又は塩化ベンザルコニウム綿を使用するよう指導する

2 Kを多く含む食品(果物、コーラなど)は控えるように指導する

3食事はなるべく3食をきちんととるように指導する

4低血糖症状の対処法について指導:あめ、角砂糖を身近に置く

 

#4アルドステロンの欠乏により低血圧症状がある

目標:血圧が80mmHg以上に保たれ眩暈、立ちくらみ、冷感などの自覚がない

OーP(観察)

1VS

2眩暈、立ちくらみなど自覚症状の有無、程度

3動作、歩行状態、四肢冷感、意識レベル

TーP(実施)

1虚脱などの発作時、危険防止に努める

a周囲の環境を整え事故を防ぐ:ベッド周囲の整理整頓、ベッド柵をする、濡れた床に注意

2温罨法、掛物の調節など保温に努める

EーP(教育)

1虚脱状態が強い時は早めに医師、看護師に伝えるように指導する

2行動はゆっくり行うように説明する

3自覚症状を正確に告げる必要性について説明する

 

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#5性ホルモンの欠乏の為ホルモン補充を行う

目標:ホルモン補充療法の必要性が理解でき確実に内服ができる

OーP(観察)

1女性の腋毛、恥毛の欠落の有無:無月経の有無、月経周期

2副作用症状:不眠、興奮、肥満(満月様顔貌)浮腫

TーP(実施)

1医師よりホルモン補充療法の必要性、副作用について説明する

EーP(教育)

1内服薬を確実に服用することを指導する

 

#6アジソン病クリーゼを起こす

目標:異常の状態を理解し出現時は医師看護師に連絡でき迅速に対処できる

OーP(観察)

1VS

2副腎クリーゼの兆候:発熱、低血圧、下痢、意識障害、嘔吐、脱力感、易疲労感

TーP(実施)

1感染しやすいので身体の清潔を保つ:入浴、清拭、口腔などのケア

2発熱時冷罨法を施行、医師の処方で解熱剤、ホルモン剤を与薬する

3外傷、小さい傷も早めに消毒処置し主治医に連絡する

4下痢時、腹部の温罨法をし医師の処方で止痢剤を与薬する

5低血圧の場合は下肢を挙上し安静を促す。場合によってはADLの介助を行う(配膳、排泄、保清)

6吐気、嘔吐時は汚物を速やかに片づける

EーP(教育)

1ホルモン剤の確実な与薬をする。内服できない時には連絡する

2けがなどで他の病院にかかった時はホルモン剤内服中であることを報告する

3十分な睡眠、休養をとりまたゆったりした気分で毎日を過ごしストレスを予防する

4退院時、どの程度の仕事量をすればよいか医師と十分話し合い仕事や家事によるストレスを避ける。また家族とも話し合い協力してもらう

 

 

参考資料:標準看護計画