ヨード内服患者の看護計画

内分泌・代謝系看護計画

目次

#1入院により生活リズムが変化する為不安を抱くことがある

目標:環境の変化に適応でき、戸惑うことなく入院生活が送れる

OーP(観察)

1 入院生活に対する予備知識の確認

2 入院生活への適応性の把握

a 病室内の整理はできているか

b 人間関係は支障をきたしていないか

3 経済面での負担

4 オリエンテーション実施後の患者の理解度の確認

TーP(実施)

1 入院前の生活習慣を把握し入院生活上可能な範囲で調整する

2 人間関係がスムーズに保たれるようにする

EーP(教育)

1 入院中のオリエンテーション実施後の不安に対する説明

2 入院生活への協力が得られるように説明する

#2入院後検査及び治療が始まるが、患者が受け入れられないことがある

目標:検査、治療の必要性方法が十分理解でき、不安なく受けることが出来る

OーP(観察)

1 検査、治療内容に関する不安の程度

2 説明後の理解度

TーP(実施)

1 患者の状態に合わせて説明する

2 医師より検査、治療についてのムンテラをする

3 検査、治療の理解度を確認する

EーP(教育)

1 検査パンフレットにより説明する

2 治療に対し作用、副作用を説明する

#3 RI入室による不安がある

目標:入室までに不安の軽減を図ることが出来、入室中スムーズに治療が受けられる

OーP(観察)

1 言動

2 行動

3 表情

4 不安の程度

TーP(実施)

1 準備物品の点検を一緒に行う:最小限とする

2 十分なコミュニケーションに努める

3 家族と直接会話できる外線電話を希望により設置する

EーP(教育)

1 ヨード内服を受けられる患者のパンフレットを参照

2 あらかじめ病室に案内し洗面所、テレビ、冷蔵庫、ナースコールの使用方法、検温の方法を説明する

3 他者への被ばくがあるため病室外へ出られないことを説明する

#4ヨード内服による不安がある

目標:ヨード内服治療の必要性が理解できる

OーP(観察)

1 言動

2 行動

3 不安感の程度

TーP(実施)

1 十分なコミュニケーションに努める

2 看護手順参照

3 ヨード内服受けられる患者のパンフレット参照

EーP(教育)

1 前準備としてヨード制限食とすることを説明する

2 内服薬については主治医の指示を守るように説明する

 

#5ヨード内服により放射性宿酔症状が出現する可能性がある

目標:宿酔症状を知り対処ができる

OーP(観察)

1 VS

2 食事量

3 放射性宿酔症状:全身倦怠感、食欲低下、吐き気、嘔吐の有無

TーP(実施)

1 主治医の指示により制吐剤を使用する

EーP(教育)

1 嘔吐した場合は吐物に触らないように説明し、直ぐにナースコールをするように指導する

2 放射性宿酔症状について説明する

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#6放射性汚染による医療者側の被ばくを防ぐため、他者と接することが出来ず精神的ストレスを感じる

目標:落ち着いた気持ちで治療が受けられる

OーP(観察)

1 言動

2 行動

3 表情

TーP(実施)

1 ナースコールによる声掛け、励ましをする

2 ナースコールを使用して会話(家族の協力を得る)

3 清拭により気分転換を図る

4 モニタテレビで観察していることを説明する

EーP(教育)

1 速く退室できるようにする為に適度な水分摂取を促す

#7病気に対する不安、再発の心配などで精神的に不安定になっている

目標:不安が緩和し精神的に安定した状態で生活ができる

OーP(観察)

1 患者の訴え、表情

2 宿酔状態の程度

TーP(実施)

1 医師より病気に対する説明を十分に行い患者家族に対して病気に対する不安を取り除き、患者の回復の協力が得られるようにする

2 放射性宿酔が残っている患者には、治療が終了したので間もなく軽減することを説明し、不安を除き勇気づける

3 精神的に不安定になっているので、会話には細心の注意を払い訴えを傾聴する

EーP(教育)

1 安静を保持し疲労を避けるようにし、また睡眠は十分とれるよう指導する

2 栄養の補給に努めるように指導する

3 定期検診に来るように指導する

4 身体の調子が何かおかしいと思った時は、すぐに診察を受けるように指導する

参考資料:標準看護計画

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