バセドウ氏病で甲状腺摘出術を受ける患者の看護計画

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#1甲状腺機能のコントロールが出来ない

目標:甲状腺機能が抑えられ手術が受けられる

OーP(観察)

1頻脈、動悸、発汗、皮膚の紅潮、眼球突出、頸部腫脹

 

TーP(実施)

1抗甲状腺剤が確実に服用されているか確認する

EーP(教育)

1薬の必要性を説明する

 

#2不安不眠イライラ感などの精神症状がある

目標:夜間熟睡できイライラを口に出せストレスを発散することが出来る

OーP(観察)

1精神状態:興奮しやすい、静かにしていられない

2行動様式:イライラして協調性にかけ、時に攻撃的である

3表情

4睡眠状態

TーP(実施)

1術前の環境の調整

a騒がしい部屋や窓際のベッドは避け、静かな落ち着いた部屋を準備する

b活動が安全範囲を超える時や興奮している時は、医師の指示にて鎮静剤が与薬され心身の安静を図る

2精神的援助

a手術に対する恐怖感を取り除き、過剰なストレスを避け不安を除く

b手術や術後経過、予後などについて不安を与えないように患者に説明する

c患者の質問に適切にこたえる

d夜間不眠時は医師の指示にて睡眠剤を与薬する

EーP(教育)

1術前オリエンテーション

 

#3抗甲状腺剤による副作用(白血球減少、無顆粒症)の恐れがある

目標:副作用がなく治療効果が維持できる

OーP(観察)

1頬粘膜の腫脹、唾液腺の炎症、流涎過多、皮膚発疹、発熱、風邪用症状、胃腸障害

2検査データ:WBC、CPR、血沈、胸部レントゲン

TーP(実施)

1指示された薬剤の正確な与薬

2副作用を説明し、症状出現時報告するよう指導する

3感染予防、手洗い、マスク着用、含嗽

EーP(教育)

1抗甲状腺剤は自己判断で増減しないよう説明する

 

#4創痛の為喀痰喀出困難となり、肺合併症を起こす可能性がある

目標:喀痰がうまくでき呼吸が楽になる

OーP(観察)

1麻酔の覚醒状態

2呼吸の状態

a性状

b呼吸音

c喀痰の性状

3 VS

4検査データ

a血液ガス分析

b胸部レントゲン

TーP(実施)

1酸素吸入

2含嗽

3吸入

EーP(教育)

1含嗽、深呼吸をし創部を押さえて喀痰を喀出するように指導する

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#5術後出血による気道圧迫により呼吸困難を起こす可能性がある

目標:効果的なドレナージができ呼吸が楽になる

OーP(観察)

1 VS

2創部の状態

3呼吸状態

4ドレーンからの排液量と性状

TーP(実施)

1ドレーンの管理

aミルキング

b閉塞、屈曲に注意

c2日目:半抜糸

d3日目:前抜糸、ドレーン抜去

2頸部の屈伸制限

3安静:術後24時間はベッド上安静

EーP(教育)

1頸部を進展させないよう指導する

2ドレーンを引っ張らないように指導する

3移動時のドレーンの持ち方について指導する

 

#6甲状腺機能の脱落により一過性に低カルシウム血症を起こす恐れがある

目標:血中カルシウム値が正常範囲に保たれテタニー症状がなく経過する

OーP(観察)

1前駆症状

a手指、口唇のしびれ感、違和感

b助産婦様手位

c動悸

2検査データ

a血中カルシウム値

3一般状態

TーP(実施)

1発作時カルシウム値のチェック:緊急検査

2カルシウム剤与薬の介助

aグルコンサンカルシウム10ml静脈注射

3テタニー症状について説明し、症状出現時は看護師に知らせるよう説明する

 

#7術後反回神経麻痺となることがある

目標:嗄声がなく嚥下がスムーズにできる

OーP(観察)

1嗄声の有無

2嚥下の状態

3呼吸状態

TーP(実施)

1落ち着いて話を聴く

2飲水後誤嚥していないことを確認し食事は流動から開始となる

a 1日目:流動

b 2日目:5分がゆ

c 3日目:全粥

d 4日目:常食

EーP(教育)

1ゆっくり食事をとるよう説明する

 

#8頸部に傷跡が残り美容上、気になる

目標:手術痕を目立たなくする方法をマスターする

OーP(観察)

1創の状態

TーP(実施)

1ハイネックの衣類、マフラー、スカーフ、ネックレスなど利用して傷をカバーする

EーP(教育)

1手術の1週間後よりバリケア指導:パンフレット参照

 

 

参考資料:標準看護計画