微小血管減圧術を受ける患者の看護計画

看護計画

微小血管減圧術を受ける患者の看護計画

#1顔面けいれんによる精神的ストレスがある

目標:精神的ストレスが最小限となり、手術が迎えられる

OーP(観察)

1 顔面けいれんの程度と範囲、時間、回数/日、どのような時に起こるか

2 他の症状

 a 顔面筋の障害

 b 舌の3分の2の味覚障害

 c 涙分泌の障害

3 口すぼめ運動をして、痙攣が誘発されるかどうか

4 精神的イライラ感、生活上困ること

EーP(教育)

1 気持ちに余裕を持ち焦ったり悔んだりしないよう、できるだけ心がける

2 手術の成功例について説明する

#2三叉神経痛があるために、歯磨き、髭剃り、食事など日常生活に支障がある

目標:鎮痛剤により痛みがコントロールできる

OーP(観察)

1 痛みの程度、性状、持続時間、痛みの誘発因子、昼夜の差、話し方、食事摂取状況、口腔粘膜の触覚の程度

2 角膜反射の低下、咀嚼運動の障害、下顎の偏位、下顎反射の低下

TーP(実施)

1 痛みが自制できない時、医師指示の内服薬の服用

#3脳幹に創が近いため、脳幹部の障害が出現する恐れがある

目標:意識、呼吸、循環障害を起こさない

OーP(観察)

1 意識レベル、瞳孔、バイタルサイン、呼吸状態、胸内苦悶、頭痛、吐き気、嘔吐

TーP(実施)

1 異常時すぐに医師に報告し指示を受ける

#4近位神経が障害される可能性がある

目標:他の神経症状が現れず経過する

OーP(観察)

1 聴神経障害の有無:難聴、耳鳴り、眩暈、吐き気、嘔吐

2 顔面神経障害の有無:鼻唇溝、顔面筋の機能障害、眼輪筋の痙攣

3 舌咽、迷走神経障害の有無:嚥下障害、嗄声、呼吸困難、嘔吐販社の消失、舌後3分の1の味覚障害

4 動眼神経障害の有無:眼瞼下垂、複視、外方偏位、対光反射の消失

5 三叉神経障害の有無:角膜反射の低下。咀嚼運動障害、下顎反射の低下

TーP(実施)

1 顔面マッサージをする:術前、顔面神経ブロックをした患者は、術後、患側の顔面に運動麻痺が出現する

2 嚥下困難時食事の工夫をする:半固形物から少しづつ開始する

3 顔面麻痺痔、健側から食事介助し麻痺側に食事がたまらないようにする

4 口腔内清拭の実施

#5術後、顔面けいれん又は三叉神経痛が消失しない場合、精神的不安、動揺がある

目標:精神的苦痛が緩和される

OーP(観察)

1 患者の訴え態度に注意する

2 症状の観察

TーP(実施)

1 疾病についての医師のムンテラを聴き、看護師側での言動の統一を図る

参考資料:標準看護計画

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