#1予期せぬ事故により精神的に混乱状態になる
目標:現在の状態を理解し治療を受け入れることが出来る
OーP(観察)
1 患者、家族の言動
TーP(実施)
1 家族の連絡先確認
2 入院時の所持品は必ずチェックし家族に渡す
3 いつでも相談できるような態度をとり、十分なコンタクトをとる
EーP(教育)
1 病棟内オリエンテーション
2 検査、処置の内容、結果、病状についての医師よりの十分な説明
#2受傷直後であり、受傷部位、程度、既往歴が明らかでなく、突然に重篤な状態に陥る恐れがある
目標:異常が早期に発見され適切な処置が受けられる
OーP(観察)
1 VS
2 尿量
3 意識レベル
4 瞳孔:大きさ、左右差、対光反射
5 創部の部位、程度
6 出血の部位、程度
7 疼痛の部位、程度
8 痙攣の部位、程度、種類、時間
9 麻痺の部位、程度、筋力差
10 皮膚色、爪床色、チアノーゼ
11 吐気、嘔吐
12 便、尿失禁
13 データ:レントゲン、CT、ECG、エコー、血液ガス、生化学、血液型
TーP(実施)
1 情報を正確に得て十分な準備をする:ECGモニタ、酸素吸入、包交車
2 状態に応じた救急処置、介助:気道確保、血管確保、創処置、検査、尿留置カテーテル
3 VSのチェック:15分ごと、落ち着けば間隔をあける
4 家族、目撃者、持ち物より事故の状況、時刻と処置、治療を受けていればその内容と既往歴の聴収
5 感染症が不明の場合は感染症扱いとする
6 医師の指示により破傷風トキソイドの与薬
#3頭部外傷があり、出血、浮腫による脳圧亢進を起こす恐れがある
目標:脳圧亢進症状が早期に発見され、適切な処置が受けられる
OーP(観察)
1 VS、尿量
2 意識レベル
3 瞳孔
4 呼吸状態
5 運動麻痺の出現、悪化、病的反射、痙攣
6 頭痛、吐気、嘔吐の有無
7 髄液蠟、耳出血
8 視力障害:複視、眼球の運動制限
9 言語障害:構音障害
TーP(実施)
1 輸液管理:輸液量の制限
2 医師の指示で浸透圧利尿剤、抗てんかん剤の投与
3 体動が激しい時は最小限の抑制
4 手術適応時は手術前準備、処置
5 CT、レントゲン撮影などの介助と結果の把握
#4胸部外傷による呼吸障害を起こす可能性がある
目標:必要な酸素量が得られるよう適切な処置を受けられる
OーP(観察)
1 VS
2 呼吸音、回数、呼吸困難の程度
3 皮下気腫の有無
4 呼吸時の胸郭の動き
5 胸部写真による胸骨、肋骨骨折、血胸、気胸の有無
6 胸腔ドレーンの曲がり、接続部位、指示された陰圧、吸引痰の性状、量
7 データ:血液ガス、レントゲン、CBC、CT
TーP(実施)
1 創処置の介助:バストバンド固定、胸腔内ドレーンの挿入、気管内挿管
#5腹部外傷があり腹腔内出血を起こし、出血性ショック状態となる可能性がある
目標:腹腔内出血が早期に発見され、適切な処置が受けられる
OーP(観察)
1 VS
2 データチェック:レントゲン、CT、エコー、CBC
3 腹痛、圧痛
4 腸蠕動
5 腹部膨隆、膨満感の有無
6 吐気、嘔吐
7 排便の有無、性状
TーP(実施)
1 輸液管理
2 胃チューブ及び管理
3 安楽な体位の工夫
4 必要時手術前処置
#6脊椎の脱臼により生命が危険な状態となる恐れがある
目標:安静が保持でき整復できる
OーP(観察)
1 肋間筋麻痺による呼吸抑制
2 四肢麻痺の有無、有ればその状態、知覚障害
3 失禁または腸管麻痺による腹部膨満、排泄障害
4 データ:レントゲン、CBC
5 痛みの部位と程度
TーP(実施)
1 安静の保持:絶対安静
2 牽引の状態
EーP(教育)
1 安静の必要性を説明する
#7四肢の骨折、骨盤骨折があり機能障害がみられる
目標:整復が出来機能障害を残さない
OーP(観察)
1 疼痛の有無
2 患肢の変形、短縮、疥癬、屈曲、腫脹
3 VS、チアノーゼの有無
4 出血、筋肉挫滅、神経、健断裂の有無、屈伸のチェック
5 局所の軋轢音、異常可動性
TーP(実施)
1 ギブス固定時の介助
2 牽引の状態
3 必要あれば手術前処置
参考資料:標準看護計画
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