原田氏病患者の看護計画
#1急激な視力低下による不安が強い
目標:状況を受け入れ治療に協力できる
OーP(観察)
1 眼症状:視力、視野狭窄、前駆症状として流涙、羞明、眼精疲労、充血
2 全身症状:全身倦怠感、食欲、吐き気頭痛、耳鳴り、難聴、眩暈、発熱、関節痛、毛髪眉毛の変化、皮膚の白斑
3 検査データ
TーP(実施)
1 各種検査介助
2 視力低下著明なため入院時オリエンテーションを詳しく施行
3 精神面のケアとしてベッドサイドにて訴えを聞くと共に、コミュニケーションを頻回にとる
EーP(教育)
1 ナースコールの説明
2 危険防止
#2慣れない環境により入院生活に危険がある
目標:安全に入院生活を送ることが出来る
TーP(実施)
1 環境整備
a 病棟病室の整理整頓
b ベッドはストッパーを掛ける
c ナースコールの位置確認
d ベッド柵を使用する
e 床には物を落とさない
f 通路には物を置かない
g 病室には目印をつける
#3ステロイドホルモンによる副作用が心配される
目標:ステロイドホルモン剤の効果を理解し、身体の体調をすぐに言葉に表すことが出来る
OーP(観察)
1 ステロイドホルモン剤の副作用:精神不安感、不眠興奮、消化器系の症状、満月様顔貌、風邪、カンジダなどの感染症、ステロイド性のニキビ
TーP(実施)
1 ステロイドホルモン剤の確実な与薬
2 輸液時の介助
3 必要ならば医師の薬の説明に沿ってさらに説明を加える
4 入浴:清潔に留意
5 体重測定:週1回
EーP(教育)
1 自覚した心身の変化はすぐに訴えるように説明する
2 風邪をひかないように注意するように指導する
#4退院後ステロイドの量が漸減するため服薬を誤る心配がある
目標:内服方法を熟知することが出来る
EーP(教育)
1 毎日の服用量と時間をよみやすい字で書いて渡し、薬を照合しながら十分に説明する
2 定期受診の仕方を説明する
3 異常時すぐに受診するように説明する
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#5退院後の生活について不安がある
目標:眼の状態を知り、退院後の生活に自信が持てる
EーP(教育)
1 退院時オリエンテーション:用紙に基づく
2 安静範囲の確認
3 定期受診
4 異常時受診:光視、視野欠損症状出現時
5 点眼方法
参考資料:標準看護計画
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