ガスタンポナーゼ施行患者の看護計画

看護計画

ガスタンポナーゼ施行患者の看護計画

#1手術による不安がある

目標:心配事について話し合い、術前処置に協力できる

TーP(実施)

1 手術前オリエンテーション:用紙に基づく

 a 必要物品の準備

 b 手術後の一般的経過:安静、食事、排泄、処置

2 医師の指示による眠前、緩下剤の使用

3 医師の指示による睫毛切除

4 男性の場合は髭剃り施行

5 医師の指示により首下シャワー、介助洗髪

#2術前処置に関連する不安がある

目標:処置に協力できる

OーP(観察)

1 VS

TーP(実施)

1 言葉かけによる精神的慰安

2 必要物品の再確認

3 術前指示に基づき処置施行:前与薬、点滴、浣腸、散瞳

#3全身麻酔の影響により一般状態が不安定である

目標:麻酔から覚醒し、眼痛も自制内で経過できる

OーP(観察)

1 VS

2 麻酔の覚醒状態

3 眼症状:眼痛、頭痛、流涙

4 ガーゼ汚染

5 腸蠕動、吐き気、嘔吐、経口摂取状態

6 尿流出状態

TーP(実施)

1 翌朝まで両眼帯絶対安静、以後医師の指示に従う:1週間清潔交換

2 直射日光を避け、カーテン、ブラインドなどで調節して適当な暗さを保つ

3 安楽な体位の工夫

 a 眼科用まくらを使用し頭部固定:四肢は自由

 b 腰部マッサージ、円座挿入、タオル、枕を入れ圧迫の軽減を図る

4 輸液管理

5 尿留置カテーテル管理

6 疼痛時医師の指示により鎮痛剤使用

7 食事介助

EーP(教育)

1 眼の安静の為仰臥位で頭をあまり動かさないようにする、ただし頭以外は動かしても良いことを説明する

2 ガーゼに触ったり、外したりしないように説明する

3 ナースコールの位置を本人に確認させ訴えがある時はいつでもナースコールを押すように説明し安心させる

#4プロンポジションによる苦痛がある

目標:苦痛が表現できる

OーP(観察)

1 眼圧上昇症状:眼痛、頭痛、吐き気、嘔吐

2 食事摂取状態

3 腹臥位時の接触部位(胸部、前額部、両上肢、頸部)のしびれ感、疼痛

4 顔面浮腫

TーP(実施)

1 医師の指示による安静度の確認と体位工夫

 a 腹臥位時は円座、枕、ドーナッツ状安楽枕使用

 b 起坐位時はオーバーテーブル、又はベッドと椅子を使用

2 眼圧上昇症状時が強い時には医師の指示によりダイアモックス又は鎮痛剤使用

3 筋肉痛時は湿布、マッサージ施行

EーP(教育)

1 体位工夫に対する指導:体幹で体重を支える。眼球を圧迫しない

#5安静の為、身体の清潔が保ちにくい

目標:身体の清潔が保てる

TーP(実施)

1 清拭、足浴

EーP(教育)

1 ウオシュレット付きトイレの説明

#6退院後の生活について不安がある

目標:眼の状態を知り退院後の生活に自信が持てる

EーP(教育)

1 退院時オリエンテーション:用紙に基づく

2 安静範囲の確認

3 定期受診

4 異常時受診:光視、視野欠損症状出現時

5 点眼方法

参考資料:標準看護計画

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