MRSA感染症患者の看護計画

MRSA感染症患者の看護計画

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#1宿主の易感染状態により、MRSA褥瘡感染が重症化する恐れがある

目標:正常な体温を維持でき、感染症状である熱感倦怠感などの苦痛が軽減したことを表現できる。MRSA感染状態が治癒し、原疾患の療養に専念できる。

OーP(観察)

1 全身状態

a 体温、熱型

b 脈拍数、呼吸数

c 発汗、悪寒、戦慄、顔面紅潮

d 食事、飲水量

e 排泄(便秘の有無、病量、性状)

f 検査データ(WBC、CRP、細菌検査)

g 倦怠感、疼痛、意識状態、言動、表情

h 他部位への感染徴候

i 易感染状態の把握(血液データ、ハイリスク因子)

2 褥瘡の局所感染所見

a 発赤、圧痛、腫脹

b 硬結、浮腫

c 膿性の浸出液、悪臭

3 日常生活行動

a 清拭、寝衣更衣状況、口腔ケア実施状況

b 足浴、手浴、洗髪、顔面、清拭など清潔へのニーズ

c 食事、飲水摂取状況、睡眠状況、時間

d 排泄の自立度、ポータブルトイレの室内設置

e 移動時の歩行器などによる補助具の必要性

f 発熱による苦痛への対処状況、服薬希望

TーP(実施)

1 感染颯のケア

a 潰瘍を形成している場合、新たに切開を加えたり、ドレーンを留置するなどドレナージを行う。壊死組織や不良肉芽、異物なども細菌増殖の温床となるため除去する

b 十分な量の生理食塩水と圧による創面の洗浄を行う

c 創部は新たな壊死組織を型せしないようにフイルムドレッシング材でガーゼを被覆し創傷の湿潤環境を維持する

2 全身状態によっては指示により抗生物質の投与を行う(滴下速度の調整、注射部位の保護)

3 発熱などの感染症状による苦痛へのケアを行う

a クーリング

b 寝衣、寝具による調節

c 静かに療養できるような室内環境の調節

d 指示された解熱薬投与を行い、1時間後に解熱の効果を見る。解熱傾向のない場合は追加処置を行う

4 セルフケアに応じた援助を行う

a 安楽な体位の調整、時間ごとの体位変換を行う

b 発汗の状態を考慮しながら、適宜清拭、寝衣交換、口腔清拭を行う

c 経口摂取が可能な場合は水分、食べやすい物の摂取を勧める

d 栄養状態の改善のため摂取しやすい食事の工夫

e 排泄援助(床上排泄の援助、ポータブルトイレの設置、病棟内トイレへの移動介助)

EーP(教育)

1 解熱薬の使用時には患者や家族におよその薬効時間を伝え体温を測定してもらう

2 脱水を予防する為に、手癖綱量の水分摂取が必要であることを指導する

3 体力の消耗を防ぐため、苦痛な症状は我慢しないで伝えるように話す

#2隔離による孤立感及び治療の長期化により、精神的苦痛がある

目標:予後への不安が軽減して精神的安定が保たれる。孤立感、疎外感を感じない

OーP(観察)

1 回復への不安焦り

2 患者に言動、表情

TーP(実施)

1 予後への不安を傾聴する

2 訪室回数を増やし、声掛けをこまめに行う

3 患者の訴えを良く聴き、迅速に対応する

EーP(教育)

1 MRSAに対する説明を分かりやすく行い、患者が納得のいくまで丁寧に対応する

2 治療や病状説明などに疑問があれば、遠慮なく尋ねるように伝える

3 医療者の状況に応じたエプロン、手袋、マスクなどの着用について説明する

実践から学ぶ! 治せるMRSA感染症 ~治らなかった理由が分かれば治せます~
by カエレバ

#3スタッフ及び患者家族により、MRSAが拡大感染する恐れがある

目標:患者や家族がMRSAに対する正しい知識を修得し、自己や他者に感染の拡大を防ぐ予防的行動が取れる。医療従事者による院内感染を防ぐ

OーP(観察)

1 患者の行動範囲、MRSAの理解度

2 MRSA検出部位、菌量

3 医療者間の感染対策の実施状況

TーP(実施)

1 ドアノブ、スイッチ、ベッド周辺など、手の触れる部分を消毒用エタノールなどの消毒液で清拭消毒する

2 医療者の処置前後の手洗いの徹底

EーP(教育)

1 感染状態における含嗽、手洗いの必要性について説明する

2 説明した内容が伝わっているか確認する

3 部屋の外に出る時はマスクをし、帰室後は手洗いをするように指導する

4 家族面会者に対しても同様に説明する。またガウンテクニックについて説明する

参考資料:疾患別看護過程

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