胃癌患者の看護計画

胃癌患者の看護計画

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#1縫合不全の恐れがある

目標:術後縫合不全が起きない

OーP(観察)

1 ドレーンからの排液量と性状

2 ガーゼ汚染の量と性状、臭い

3 ドレーン周囲の皮膚の発赤、腫脹、疼痛

4 熱型、CRP、頻脈

TーP(実施)

1 胃管や創部ドレーンは、支持があるまで抜けないように固定する

2 創部の緊張をとり、胃液に逆流を防止する為にファーラー位をとる

3 術後暫くは絶飲食とする

4 吸引時は、胃管から適宜ゆっくり吸引する

5 経腸栄養開始時は、少量からゆっくり始める

6 経口摂取時の体位もファーラー位としゆっくり少量づつ摂取する

7 栄養状態に配慮する

8 ドレーン周囲の皮膚を保護する

9 縫合不全の場合は、絶飲食とし抗生物質を投与する

EーP(教育)

1 縫合不全の防止の為の処置やケアの必要性について十分に説明する

2 縫合不全の場合は絶飲食になるため、その必要性と必ず食べられるようになることを説明し励ます

がんの原因と対処法がよくわかる本 がんの研究者から健診医になった、がんの元患者が書いた
by カエレバ

#2膵実質損傷の為に、膵液漏出の恐れがある

目標:膵液の漏出を早期に発見できる。適切なドレナージによって炎症の拡大を防ぐ

OーP(観察)

1 ドレーン排液量、性状、臭い、色

2 ドレーン排液のアミラーゼ値

3 腹痛の有無

4 熱型

5 ドレーン挿入部周辺の皮膚症状(発赤、ビランの有無)

6 ドレーンの閉塞、屈曲の有無

7 挿入部痛の有無

TーP(実施)

1 効果的なドレナージ(体位、ドレーンの固定)

2 間欠的、持続的洗浄(生理食塩水)

3 適切な皮膚ケア(皮膚保護剤の使用)

4 保清(清拭、洗髪、寝衣更新)

5 ドレーンによる拘束感の軽減(気分転換活動)

6 絶食による空腹感や不安の軽減

EーP(教育)

1 ドレナージの重要性とドレーンが抜けないように注意してゆっくり体動することを説明する

2 膵液漏出の要因や影響を十分に説明し協力を得る

#3食生活行動の変容が必要である

目標:新しい食生活方法を修得し、自己管理することが出来る。新しい食生活を受け入れることが出来る

OーP(観察)

1 非効果的な食品選択の有無

2 管理行動の効果の有無、程度

3 家族のサポート体制

 a 食事摂取方法についての理解と協力の有無

4 食生活変更への意欲や理解力・学習力の有無、程度

TーP(実施)

1 術後の胃の形態・機能の変化について説明する

2 分割摂取は1日6回とする

3 1口摂取したら箸をおくなどして、30分程度かけて摂取させる

4 食事の体位はセミファーラー位をとり、30分程度はそのまま安静にしておく。夜間も摂取後すぐに横になるのは避ける

5 食物の適切な形態や粘度、温度に配慮する。喉越しの良いペースト状のものや、柔かくなるまでよく煮たものを適温で摂取させる

6 大きな塊を飲み込まず、小さく切ってから摂取させる。

7 消化の良い栄養バランスのとれた食事にする。食物はできるだけ火を通し、線維が多く含まれている物や脂肪分の多いものは一度にたくさん摂取させない

8 トラブル時の対処

 a ダンピング症候群

 b 逆流性食道炎

 c 貧血(鉄やビタミンB12の吸収障害による)

 d 骨代謝障害(カルシウム、ビタミンDの吸収障害による)

9 新鮮な者、火の通ったものを中心に食べる

EーP(教育)

1 学習の必要性、効果についての説明をする

2 手術後3~6カ月程度で胃の貯留能力が増え、3回食に戻ることが出来ると説明し励ます

3 嗜好品をうまく取り入れることや間食の方法を提案する

4 退院後、急速な体重減少や黄疸、腸閉塞症状が出現したらすぐ外来受診するように促す

#4悪性疾患の為に不安がある

目標:不安や気がかりが軽減し精神的に安定したと述べることが出来る。不安を回避する効果的なコーピング行動をとることが出来る

OーP(観察)

1不安を示す言動

2疾病や治療についての受け止め方

3過去の危機に伴う対処行動

4キーパーソンの有無

5サポートシステムの有無、家族の対処能力

6睡眠状態や食欲低下の有無

TーP(実施)

1 患者の訴えを良く聴き、その都度丁寧に情報を提供し共感的態度で関わる

2 医師から十分な説明が受けられるように調整する

3 感情を表出できるような環境を提供する(個室、医療者との人間関係)

4 気分転換活動を提案する(散歩、読書、入浴など)

5 キーパーソンや家族とともに取り組む

EーP(教育)

1 不安は当然な事であり、できるだけ自分の気持ちを言葉にしてみることを伝える

2 キーパーソンや家族にも情報を提供して協力を得る

3 不安の程度を把握しながら計画的に情報提供していく

胃がん患者のアセスメントはこちらです→胃がん患者のアセスメント

参考資料:標準看護計画

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