#1重篤な臓器障害の為に、全身状態(特に腎機能障害)悪化の恐れがある
目標:生命に危険のある重篤な臓器障害の予防と早期発見及び早期対処ができる
OーP(観察)
1 熱、脈拍、呼吸、血圧、体重
2 浮腫、排尿状態、尿量、尿たんぱく
3 頭痛、胸痛、動悸、息切れ、腹痛
4 全身の皮膚、髪、口腔内
5 関節、筋肉、疼痛、外観
6 睡眠
7 食事内容
8 不穏な言動
9 気分の高揚
10 検査結果
TーP(実施)
1 安静を図る
2 規則的な生活ができるように援助する
3 食生活の援助を行う
4 煙草、アルコールは控えるように促す
5 清潔を保つ
6 怪我をしないように援助する
7 ストレスをためないように促す
8 直射日光を避けるように促す
9 患者のいかなることにも関心を持ち、注意を向ける
10 患者の些細な言動、症状に注意して変化を見逃さない
11 異常があれば即座に主治医に報告する
12 おこりうる症状に応じた対処ができるように整えておく
13 全身清拭などのケアは、全身の観察と状態把握の場とする
14 心の癒しのケアを心がける
15 患者から何でも言えるような信頼関係を築く
EーP(教育)
1 病気については理解できるまで何回か説明する
2 病気を理解し自分でコントロールできるようにする
3 急性期は安静にすることの理解を得る
4 それぞれの臓器障害の早期発見の方法を理解し、異常を感じたら些細な事でもすぐ医療従事者へ報告することを習慣づける
5 生活指導(規則的な生活、感染防止、日光対策などを注意心に)を行う
a 十分な睡眠
b 過労を避ける
c 直射日光に長時間さらされない
d 食事
e 困った時、不安な時の対処法
f 相談する人、医療従事者を決めておく
#2免疫機能低下・副腎皮質ステロイド治療の為に感染しやすい状態である
目標:感染を起こさないような日常生活習慣を身につける
OーP(観察)
1 血液データ、蛋白、決算、白血球、CRP
2 尿所見
3 発熱、発赤、顔色
4 排尿状態、排尿痛
5 咳嗽、喀痰、胸痛
6 皮膚状態、熱感、粘膜状態
7 頭痛、嘔吐
TーP(実施)
1 規則正しい生活を送るように援助する(食事、運動、休息)
2 十分な睡眠がとれるように援助する
3 栄養面に注意する
4 ストレスの軽減を図る
5 清潔への援助を行う
a 手洗い、含嗽、マスク
b 口腔
c 潰瘍
d 陰部(排尿後や排便後の処理)
e 皮膚、頭髪
6 環境を整える
a 換気、適切な温度と湿度
b 部屋の掃除
7 感染症の流行に関する最新情報を得る
EーP(教育)
1 おこりやすい感染と症状を理解し、予防対策と共に早期発見、報告をするように話す
2 全身の観察、変化に気を付けるように話す
3 齲歯の観察・早期発見、治療を行うように指導する
4 うがい、手洗い、皮膚の清潔、歯磨きなどを指導する
5 粘膜の清潔方法を指導する
6 排便後、排尿後の生活指導を行う
7 生理時の生活指導をおこなう
8 人込みを避けるように指導する
9 何かおかしい、不安だ、と感じることがあればすぐに報告するように指導する
#3副腎皮質ステロイド内服による副作用出現のおそれがある
目標:副腎皮質ステロイドを正確に内服できる
OーP(観察)
1 内服状態
2 食欲、腰痛、便
3 睡眠状態、熟睡感
4 精神症状
5 発熱、咳嗽
6 ムーンフェイス、肥満
7 感染、血糖、骨粗鬆症
8 アレルギー体質、腎障害などを考慮した十分な観察
TーP(実施)
1 内容の必要性や副作用について十分な説明を行い患者が納得してから内服する
2 正しく内服できるよう援助する
3 おこりうる副作用を予防あるいは軽減するための日常生活の援助
a 食後の内服をする
b 暴飲暴食刺激物を避ける
c 過食を避ける(肥満の予防)
d 感染予防を考慮した日常生活
e 精神安定を図る
EーP(教育)
1 内服の必要性と副作用を正しく理解し、自己管理できるように説明する
2 副作用が出たり良くなったからと言って、自分で勝手に減量や中止をしないように話す
3 副作用が出た場合はすぐ主治医に報告するように指導する
4 心配な場合は、受診相談するように話す
5 急な腹痛などの場合も勝手に痛み止めなどの市販薬を飲んだりせず受診するように話す
6 通院している病院ではない病院にかかる時は、自分の病気を報告するように話す
7 食事指導を行う
a 食べ過ぎない
b 栄養バランスに配慮
c 消化器症状予防の食事
8 入眠時間、起床時間、食事時間、休憩時間など規則的な生活を送るよう指導する
9 特別な行事の場合は、ゆっくり休養する時間を設けるように指導する
10 事故防止(転倒予防)について指導する
11 感染予防について指導する
12 いつまでも医療従事者が支援することを伝えておく
#4心理的苦痛、中枢神経障害、副腎皮質ステロイド内服の為に、精神症状が起こりやすい
目標:不安を他者に表現でき、できるだけ不安を軽減できる
OーP(観察)
1 表情、言動、訴え、態度
2 睡眠
3 起床かベッド上か
4 食欲
5 患者との交流
6 家族との関係
7 身だしなみ服装
8 趣味
9 困難な問題についての対処法
10 家族の意見や支援
TーP(実施)
1 詳細な観察を行い、些細な言動に注意して早急に対応する
2 状態に応じて専門医に相談して、受診するなどの判断を的確に行う
3 訴えは時間をかけて傾聴し、質問には答える
4 疾患を理解して受け止めることが出来るよう、焦らずに接する
5 規則的な生活ができるように援助する
6 疼痛の援助などには時間をかけて接し、信頼関係をつくる
7 ストレス解消法を一緒に見つける
8 医療はチームとして関わる
9 チームが一貫した姿勢、説明で関わる
10 主治医や担当看護師など同じ人が関わる
11 患者と家族の調整を図る
EーP(教育)
1 不安が強い時、困った時など気になることがあれば、相談者に訴えるように話す
2 医師、看護師、薬剤師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーなどそれぞれ専門家が関わることを説明する
3 必要性があれば患者会や家族会などを紹介し、そこでは同じ気持ちを共有できることを説明する
参考資料:疾患別看護過程
料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A
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