#1搔痒感の為に安楽が妨げられる
目標:かゆみが軽減したこと、又は消失したことを言葉で表現できる
OーP(観察)
1 言葉によるかゆみの表現(かゆみの有無と部位、程度、発症時間)
2 痒みの発生因子(身体的、精神的、環境因子)
3 表情、態度、動作
4 睡眠時間、食欲、食事摂取量
5 バイタルサイン
6 血液データ(特に栄養状態、電解質バランス)
7 治療、処置の状況
TーP(実施)
1 皮膚の清潔を保持する
2 衣服の調整を行う
3 冷罨法やシャワー浴を行う
4 入浴できない場合は清拭を行う(こするとかゆみが増強する為抑えるように拭く)
5 室内環境の整備(湿気が少なく涼しい環境)
6 日中は気分転換ができるように工夫する(散歩、趣味など)
7 病変部を軽くたたいたり、夜間は綿手袋を着用するなどの工夫をする
8 効果的な軟膏処置を行う
9 医師の指示で投薬を行う
EーP(教育)
1 痒い時は掻くよりも叩いたり冷やしたりするように指導する
2 衣服や環境の調整でかゆみは軽減されることを患者家族に指導する
3 疾患や経過について十分な説明を行う
4 機械的刺激を受けた部位は新たな病巣を生じることを説明し予防するように指導する
5 軟膏の性質、効果的な塗布方法を指導する
#2 ボディ・イメージが妨げられる
目標:ボディ・イメージの変化について受容できたことを言葉で表現できる
OーP(観察)
1 言葉による表現(皮膚病変に対する苦痛、予後に対する不安)
2 表情、態度、動作
3 審美感
4 疾患、経過の理解度
5 性格傾向
6 睡眠状況、食欲、食事摂取量
7 活動範囲、社会的役割、関係
8 対人関係、家族のサポートシステム
TーP(実施)
1 患者と十分にコミュニケーションをとる
2 不安やストレスを遠慮なく出せる雰囲気をつくる
3 サポートシステムができるようキーパーソンに働きかける
4 精神的に不安定な状況が続き療養に影響が出るようであれば、医師と相談の上精神科受診、カウンセリングの導入をする
EーP(教育)
1 疾患経過について患者が納得できるように説明する
2 疑問や不安について遠慮なく訴えて良いことを伝える
3 必要に応じて家族、キーパーソンへの説明を行う
4 治療によりコントロール可能な疾患であることを話す
#3創傷による感染の恐れがある
目標:感染の原因になる創傷をつくらない
OーP(観察)
1 皮膚の状態(新しい疲診か、治療過程かなど)
2 掻破痕の有無と程度
3 発熱の有無、熱型、バイタルサイン
4 疲診周辺の皮膚の発赤、腫脹、熱感
5 細菌学的検査や、血液検査の所見
6 栄養状態
7 抗生物質の投与時は効果の有無、経験
TーP(実施)
1 爪を短く切る
2 綿手袋を着用する(特に夜間)
3 手指は常に清潔にしておく
4 必要に応じて抗生物質を投与する
5 環境の整備
EーP(教育)
1 創傷が感染の要因になることを説明し、掻くことのないように説明する
2 痒い時は叩く、冷やすなどの対処方法をとるように説明する
参考資料:疾患別看護過程
料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A
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