肥満児の看護計画

小児看護計画

#1食事摂取量の制限に関連するストレスや空腹感から、食事療法が守れない可能性がある

目標:食事療法の必要性が理解でき、決められた範囲の食事を摂取できる

OーP(観察)

1 食事について

a 入院前の食事習慣

b 1日の必要カロリー

c 食事摂取量、内容、回数、時間

d 間食の有無

e 食事摂取所要時間

2 食事療法についての理解度

TーP(実施)

1 家庭における食事についての情報を収集し、問題点を明確にする

2 間食をしないように患児の身の周りを点検する

3 同一条件で体重測定を行い、目標をつくり励ます

4 約束が守れている場合は褒める

EーP(教育)

1 標準体重と食事療法の必要性について説明する

2 栄養士から栄養指導を受ける

3 空腹時の対処方法について説明する

#2肥満に関連してコンプレックスを持つ可能性がある

目標:目標体重に近づくことにより、人目を気にせず行動ができる

OーP(観察)

1 日常生活の情報

a 学校生活

b 友達について

c 成績

d 趣味

2 体重の変動、目標体重

3 患児の肥満に対する受け止め方

4 患児の欲求不満、ストレスの有無

TーP(実施)

1 自分で体重変動について表を作成させる

2 体重が減少することに目標を持たせる

3 受容的、共感的程度で接する

4 支持的態度をとる

5 信頼関係を確立する

6 肥満についての知識を確認する

7 患者の自発性を尊重する

EーP(教育)

1 家族(キーパーソン)が患児の悩みを受け入れ、訴えを聴くよう説明する

#3肥満に関連する二次的な脂肪肝、高脂血症などを起こす可能性がある

目標:運動療法により体重減少がみられ、二次的な疾患を併発しない

OーP(観察)

1 肥満の程度

a 体重、身長、腹囲、胸囲

b 肥満度、ボディマス指数(BMI)皮下脂肪厚

2 運動量

3 検査データ:CBC、コレステロール、中性脂肪、脂肪酸、アミノ酸、血糖、インスリン、肝機能

4 肥満の随伴症状の有無:浅表・速迫呼吸、動悸、のぼせ、多汗など

5 1日の行動パターン

TーP(実施)

1 運動療法を援助する

a 運動の程度を知り、患児と一緒に運動プログラムを作成

b 運動療法が継続されるよう目標を立てる

EーP(教育)

1 運動療法の意義を知り、家族も一緒に援助するように指導する

2 肝機能の低下のため、食後30分~1時間は安静を守るよう指導する

参考資料:標準看護計画

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