未熟児網膜症患児の看護計画
#1未熟性に起因した網膜症発症の危険性がある
目標:未熟児網膜症の重症化を予防できる
OーP(観察)
1 眼底検査の結果
2 呼吸状態:無呼吸発作の有無
3 血液ガス分析値
4 水分バランス
TーP(実施)
1 眼底検査の介助をする
2 適切な呼吸管理を行う:必要以上の酸素投与はしない
#2眼底検査に伴う随伴症状の出現や副作用の危険性がある
目標:副作用を早期発見し安全に検査が行われる
OーP(観察)
1 副作用,腹部膨満、腸蠕動抑制,顔面紅潮,頻脈,呼吸障害(無呼吸発作)の有無、頻度
2 散瞳率:検査が的確に行われるように確認する
3 体温
TーP(実施)
1 散瞳約点眼時は涙管部を圧迫して最小限に使用する
2 散瞳開始時から診察後までの栄養は、原則として3分の2量とする
3 心拍数、呼吸数モニターを装着し心拍同期音を聞こえるようにする
4 検査前、検査中に適宜、胃内吸引を行う
5 適切な呼吸管理を行う:緊急時に備えて吸引、酸素投与の準備
6 保育器収容中の患者の場合、処置中の低体温に注意する:温めておいたバスタオルで児をしっかりくるむ
7 検査後はエコリシン点眼薬を点眼する:1回/勤務帯
#3光凝固又は冷凍凝固に伴う随伴症状の出現や副作用の危険性がある
目標:安全に治療が受けられる
OーP(観察)
1 呼吸状態
2 バイタルサイン:処置中は15分ごと
3 冷汗、チアノーゼの有無
TーP(実施)
1 適切な呼吸管理を行う:保育器内酸素投与、人工呼吸器装着
2 体温管理
3 光凝固の箇所、数を記録する
#4未熟児網膜症の治療予後に起因した両親の不安がある
目標:両親が病態や治療について理解し不安を表出することが出来る
OーP(観察)
1 不安を持つ両親の看護参照
TーP(実施)
1 不安を持つ両親の看護参照
2 医師が病状説明する。必要時看護師が補足説明する,未熟児網膜症による網膜剥離、瘢痕形成、視力障碍の可能性について説明する,治療として光凝固、又は冷凍凝固が繰り返し行われる可能性、その後のフォローアップの必要性について説明する
参考資料:標準看護計画
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