#1子宮下垂、子宮脱出に関連した不快症状出現による不安の可能性がある
目標:不安の表出が出来、心身ともに安定した状態で手術が受けられる
OーP(観察)
1 子宮脱出の程度
2 患者の自覚症状:疼痛の有無、頻尿の有無
3 訴え、表情など
TーP(実施)
1 子宮の還納:清潔な手指で口呼吸を行わせ子宮を還納しパッドをあてる
2 訴えやすい雰囲気づくりを図る
EーP(教育)
1 腹圧のかかる位置、運動を避けるように説明する
2 今後の治療について説明する
3 子宮の還納方法について説明する
#2発症年齢が高齢化していることに関連して、疾患に対する理解が不十分な可能性がある
目標:疾患について理解でき安心して入院生活が送れる
OーP(観察)
1 患者の心理状態
2 疾病の理解度
3 検査、処置に対する理解度
4 ADL
TーP(実施)
1 繰り返し術前オリエンテーションを行う
EーP(教育)
1 医師の病状説明後、術前・術後の病状について不明・不安な点を確認し必要時には補足説明する
#3膀胱圧迫、直腸圧迫による排泄障害に関連した苦痛がある
目標:排泄障害による苦痛が軽減される
OーP(観察)
1 尿の量、性状
2 残尿感の有無
3 便の性状、回数
TーP(実施)
1 残尿測定
2 排尿障害のある場合、指示にて緩下剤与薬、浣腸、座薬の挿入
3 温罨法
4 トイレに近い部屋
EーP(教育)
1 便通調節:腹部マッサージ、食事指導、十分な水分摂取について説明する
#4子宮頸部の脱出に関連した炎症を起こす可能性がある
目標:外陰部の清潔について理解でき、排泄後の清潔が保たれる
OーP(観察)
1 帯下の性状
2 清潔への関心度
3 感染症状
4 検査データ
TーP(実施)
1 排泄後の消毒
2 適時脱出部の還納
EーP(教育)
1 外陰部の清潔保持の必要性を説明する
2 還納方法を指導する
#5子宮頸部の外的刺激に関連した出血、ビランの可能性がある
目標:外的刺激を最小限にして症状の悪化が防げる
OーP(観察)
1 脱出、下垂の程度
2 脱出部、外陰部の出血、ビランの程度、有無
3 本人の手当の方法
TーP(実施)
1 子宮の還納
2 手当の方法について、木綿の下着の使用や刺激が少ないパッドなどの使用を進める
EーP(教育)
1 清潔保持の必要性を説明する
2 ウオシュレット、清浄綿の利用について説明する
3 排便後の消毒の必要性について説明する
4 下着やパッドによる脱出部の保護について説明する
#6術後、創部汚染による二次感染の可能性がある
目標:外陰部の清潔について理解でき、排泄後の清潔が保たれる
OーP(観察)
1 創部の出血の有無
2 創部癒合状態、炎症、血腫の有無
3 バイタルサイン
4 感染徴候:発熱、検査データ
TーP(実施)
1 腹式手術時、抜糸までガーゼ交換:1回/1日
2 腹式手術時、抜糸まで排便ごとに外陰部洗浄を施行
3 術後1週間は清拭、抜糸後医師の指示を受けシャワー浴
4 排尿後ウオシュレット使用
EーP(教育)
1 外陰部の清潔保持の方法について指導する
#7膣式手術の場合、膀胱尿道角の変化により排尿障害を起こす可能性がある
目標:速やかに排尿障害が回復し、自然排尿が確立する
OーP(観察)
1 残尿感の有無
2 尿量、性状
3 発熱の有無
TーP(実施)
1 術後1~2日に尿留置カテーテル抜去:安静を要する場合は医師の指示を受ける
2 初回の自然排尿後残尿測定、残尿が多ければ少なくなるまで残尿測定を行う
EーP(教育)
1 十分な水分補給の必要性について説明する
2 必要に応じて下腹部圧迫の効果を指導する
3 残尿測定の必要性について説明する
#8強い努責や腹圧に関連した再脱出の可能性がある
目標:日常生活動作に十分注意することによって再発を防ぐことが出来る
OーP(観察)
1 手術創の状態観察
EーP(教育)
1 退院指導:日常生活の注意事項、清潔、異常症状について指導する
2 便通調整について指導する
3 強い努責を禁止する理由と日常生活動作での工夫について指導する
参考資料:標準看護計画
料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A
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