#1エキスパンダー挿入に関連する創部の異常がある
目標:手術後創部の異常を起こさない
OーP(観察)
1 創部のガーゼ交換:出血、浸出液の量、性状、臭気、皮膚の色、緊張
TーP(実施)
1 ガーゼ交換の介助
EーP(教育)
1 疼痛時ナースコールするように説明する
#2エキスパンダー挿入後退院し、創部の安静を守りにくい
目標:定期的に外来受診が出来有効な皮膚の伸展が得られる
EーP(教育)
1 定期的な外来受診:1回/週
2 創部の保護について指導する
#3肋軟骨採取により気胸、血胸を起こし、呼吸困難になる可能性がある
目標:呼吸の状態が安定している
OーP(観察)
1 呼吸状態の観察:呼吸音、呼吸回数
TーP(実施)
1 呼吸状態悪化時、医師に報告
EーP(教育)
1 呼吸困難時ナースコールするよう指導する
#4 SBドレーン挿入により感染を起こす恐れがる
目標:37度以上の発熱をしない
OーP(観察)
1 SBドレーンの排液量、色、性状
2 SBドレーン挿入部の状態
3 発熱の有無
4 SBドレーン閉塞の有無
TーP(実施)
1 SBドレーンよりの排液に異常があれば主治医に連絡
2 21時排液(医師の指示確認)
EーP(教育)
1 SBドレーン挿入の必要性を説明
2 ドレーンをむやみに引っ張ったり、体の下に敷き込んだりしないように指導する
#5外耳形成術、耳介挙上術後に安静が守れず耳介の変形を起こす可能性がある
目標:安静が守れ創部の変形が起きない
OーP(観察)
1 創部の安静状態:円座での固定
EーP(教育)
1 創部の安静法を指導する,再建耳を下にして寝ない,円座の使用,打撲を受けない
#6全層植皮に関連する感染の危険性がある
目標:上皮再生まで感染症状を起こさない
OーP(観察)
1 VS
2 採皮部の観察:出血、浸出液の量、性状、臭気
3 疼痛、掻痒感
4 上皮化の有無
5 採皮部周辺の発赤、圧迫、腫脹
TーP(実施)
1 ガーゼ汚染が強い場合、上層ガーゼの交換またはガーゼ補強をする
2 搔痒感が強い場合、氷枕などで冷やす
EーP(教育)
1 摩擦したり掻いたりしないように説明する
#7全層植皮に起因する床上安静
目標:治療上必要な安静が保持される
OーP(観察)
1 指示された体位、肢位の安静が保持されているか
TーP(実施)
1 採皮が鼠経部の場合ひざ下に枕を入れて下肢を伸展させない
2 ベット上排泄介助又は尿留置カテーテル管理
EーP(教育)
1 ベッド上での安静の必要性を説明する
#8植皮片は収縮、硬化、色素沈着を起こす可能性がある
目標:指示された期間収縮、硬化、色素沈着を予防する為の処置を実施できる
OーP(観察)
1 植皮片の収縮、硬化、皺、乾燥の有無と程度
2 関節屈曲面の植皮、拘縮の有無
EーP(教育)
1 植皮部、創縁のテープ固定方法を説明する
2 サポータ、圧迫帯を用いての創の安静、圧迫固定、遮光の必要性、実施時期について説明する
#9切縫術に関連する腫脹
目標:術後3日目より腫脹が軽減する
OーP(観察)
1 腫脹の程度と増減の有無
2 創周囲の皮膚色、光沢
3 創痛、掻痒感の有無
4 出血の有無
TーP(実施)
1 創痛、ガーゼ汚染時医師に連絡
2 医師の指示により鎮痛剤の使用
EーP(教育)
1 創痛増強時は看護師に連絡するように説明する
#10退院後、創処置に対する不安がある
目標:創処置の必要性が理解でき正しく創処置ができる
OーP(観察)
1 創処置に対する不安の有無
2 ADL制限の有無
3 ADL制限に対する理解
EーP(教育)
1 退院指導
参考資料:標準看護計画