看護診断・非効果的治療計画管理(気管切開、喉頭摘出)
看護診断名と要因
- #1 高齢で気管口、気管切開口のケアが困難な事に関連した非効果的治療計画管理(気管切開、喉頭摘出)
- #1 疾患治療今後の経過に対する知識不足に関連した非効果的治療計画管理(気管切開、喉頭摘出)
- #1 サポートシステムの不足に関連した非効果的治療計画管理(気管切開、喉頭摘出)
- #1 声の喪失後のコミュニケーションの方法についての不安関連した非効果的治療計画管理(気管切開、喉頭摘出)
- #1 ボディイメージの変化と失声に対する受容が困難な状況にあること関連した非効果的治療計画管理(気管切開、喉頭摘出)
目標
- 気管口、気管切開口のケアの必要性が理解できる
- 自己管理の必要性が認識でき実施できる
- 家族の協力を得ながら自己管理できる
観察項目
1 認知能力(理解力、年齢、情緒)
2 住宅環境、生活様式
3 ライフスタイルの変更に対する受容の程度
4 主に世話をする人は誰か、キーパーソンの有無
5 家族の協力状況
6 検査データ(胸部レントゲン写真、WBC、CRP)
7 ADLの状態
8 呼吸管理や気管口の管理の理解度(痰の量と性状、喀出状況。自己吸引の管理、加湿状態。カニューレの管理。気管口の大きさ、皮膚の状態)
9 異常時(呼吸困難、気管口からの出血の有無)の対処方法の理解の程度
10 コミュニケーションの方法(筆談、文字盤の使用)
11 発声方法(食道発声、タピアの笛、ゼルボックス)と発声状況
12 過去の教育経験の有無と内容
13 ストレスの対処方法
基準看護計画 第3版 [ 矢田昭子 ] | ||||
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ケア項目
1 患者の意思を尊重しながら心理関係を築く
2 術前からコミュニケーションをうまくとるための方法を患者と一緒に検討する
3 自己管理に支障をきたしている原因をアセスメントし個別性のある指導計画を立てる(パンフレットを利用する。患者の理解の程度に合わせて指導を行う)
4 家族に家庭での管理内容について説明し、生活環境の改善など協力を得る
5 外泊を繰り返し家庭での自己管理の問題点を患者家族とともに明らかにし、解決を図る
6 在宅看護を必要とするケースについては、退院前から在宅介護支援センターなどと連絡を取り情報交換をする
7 患者会を紹介する
教育項目
1 指導計画に沿って項目別に指導する
気切ガーゼの交換法
自己吸引の方法
気管カニューレ、スピーチカニューレの洗浄方法
痰のふき取り方の指導
異常時の対処方法(カニューレトラブル、出血、感染)
日常の生活指導、スピーチカニューレの使用方法
2 定期的に受診することの必要性を説明する
3 患者会にできるだけ参加するよう説明する
4 地域医療(デイケアセンターや在宅訪問)や社会資源(ホームヘルパー)の利用方法について説明する
参考資料:基準看護計画
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