看護診断・非効果的治療計画管理(心筋梗塞・狭心症)
看護診断名と要因
#1 疾患、薬物療法、食事療法についての知識不足に関連した非効果的治療計画管理(心筋梗塞・狭心症)
#1 学習への関心、意欲の欠如に関連した非効果的治療計画管理(心筋梗塞・狭心症)
#1 認知能力や機能障害などによる自己管理能力の低下に関連した非効果的治療計画管理(心筋梗塞・狭心症)
#1 サポートシステムの欠如に関連した非効果的治療計画管理(心筋梗塞・狭心症)
#1 長期に及ぶ自己管理が必要なことによるストレスに関連した非効果的治療計画管理(心筋梗塞・狭心症)
#1 社会復帰に伴い自己管理が困難な事に関連した非効果的治療計画管理(心筋梗塞・狭心症)
目標
・ 疾患、薬物療法、食事療法、発作時の対処法が理解できる
・ 安静の必要性を理解でき実施できる
・ 発作時に亜硝酸薬スプレーを用い、的確に対処できる
・ 内服薬を自己管理できる
・ 食事療法の必要性を理解し、実施できる
・ 家族や支援者の介助によって治療計画を実施する
観察項目
1 認知能力(理解力、年齢、情緒)
2 習慣的行動(1日の生活パターン、食生活、飲酒、喫煙など)
3 住居、職場環境と仕事内容
4 主に世話をする人は誰か、キーパーソンの有無
5 疾病や服薬、食事療法、安静の必要性と発作時の対処について理解の程度と受け止め方
6 自覚症状の有無と発作時の薬剤の効果
7 内服薬の自己管理が出来ているか
8 排便状態(便秘の有無)
9 検査データ(神殿んず、胸部レントゲン写真、心臓カテーテル検査など)
10 セルフケア能力の程度
11 過去の教育経験の有無と内容
12 ストレス内容とその対処法
13 周囲の理解と支援状況(家族、職場など)
14 家族間のサポート状況
ケア項目
1 患者の意思を尊重しながら信頼関係を確立する
2 自己管理に支障をきたしている要因をアセスメントし、個別性のある指導計画を立てる(パンフレットの利用。患者の理解の程度や習得状況に合わせて指導する)
3 服薬指導や栄養指導への参加を患者、家族と共に促す
4 セルフケア能力の問題点と援助方法を明らかにし、患者に合った援助を行う
5 指導終了後、チェックリストを用いて評価し必要時再指導をする
6 外泊を繰り返し、家庭での自己管理の問題点を患者家族とともに明らかにし、解決を図る
7 在宅看護を必要とするケースについては、退院前から在宅介護支援センターや訪問看護ステーションなどと連絡を取り情報交換をする
8 家庭での管理が困難な場合は社会資源を紹介する
教育項目
1 指導計画に沿って項目別に指導する
・ 心筋梗塞の病態生理、現在の病状、安静の必要性
・ 輸液の目的、必要性
・ 治療の経過
・ 食事内容
・ 便秘時の対処方法
・ 内服薬の薬効、服薬方法(薬のサンプルボードを渡す。薬を朝昼夜と分包して渡す)
・ 発作時の対応方法(亜硝酸薬スプレーを持参)
・ 異常時の対応方法
2 セルフケア能力が不足している場合は援助方法を家族に指導する
3 定期的に受診することの必要性を家族に指導する
4 地域医療(訪問看護、地域の福祉施設など)や社会資源(ホームヘルパー)の利用について説明する
参考資料:基準看護計画
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