病棟で使用している看護計画を紹介します
- 患者さんの症状にもよりますが、急性疼痛に関しては痛み止めの座薬や注射、内服薬で対応するのが最善でしょう。
- 始めから疼痛時の指示がある場合には、素早い対応や処置が出来、患者さんに長く痛みを我慢させることはないでしょう。しかし指示が出ていない場合には、痛みに対する処置を素早く行うことが出来ません。
- 痛みを訴えることが予測できる疾患の患者さんについては、始めから医師の指示を出しておいてもらうと良いかもしれません。
- 精神的なストレス等が原因で出現する疼痛もあります。原因が分かっている場合には、その原因を除去することで症状は軽快する可能性があります。
- 患者さんの個別性を出すために、足りない所や必要なことは補足します。患者さんにとって、不必要であるところは削除して使用します。
#1急性疼痛
S:
・ 苦痛表情
・ 活動低下
・ 体動不能
・ 食欲低下
・ 血圧呼吸状態の変化
・ 発汗
・ 悪心嘔吐
・ 睡眠障害
・ 疼痛を表現する言動(泣く呻る訴える)
・ 腹痛腰痛
・ 胸部痛
・ 身体不動性による圧迫痛
・ ガン痛
E:
・ 骨折
・ 外傷
・ 熱傷
・ チューブやドレーンなど挿入
・ 炎症(神経、筋肉、関節、皮膚)
急性疼痛の短期目標
・ 疼痛が緩和し良眠できる。
・ 表情が明るくなり食欲が出る。
急性疼痛の観察計画(O-P)
① 疼痛の有無と程度、持続時間。
② 疼痛による行動制限の有無。
③ 創部の発赤、腫脹、熱感の有無と程度。
④ バイタルサインの変化。
⑤ 言葉による疼痛表現。
⑥ ドレーンの位置、固定方法、流出状態。
⑦ 腹部症状(腹部膨満感、便秘、下痢、悪心、嘔吐、腸蠕動)
⑧ 検査データ。
⑨ 食事量。⑩不安の有無、精神状態、睡眠状態。
急性疼痛のケア計画(TーP)
① 疼痛の原因についてアセスメントし、コントロールを図る。
② 疼痛が強度にならないように、早朝に指示に従い処置する。
③ 安楽な体位の工夫、体位変換、マッサージを行う。
④ 気分転換を図る(テレビ、ラジオ、散歩など)家族と一緒の時間を持ちリラックスさせる。
⑤ 温罨法、冷罨法、湿布などを施行する。
⑥ 不眠時は指示により眠剤を投与する。
⑦ 患者さんのそばに居て安心感を与え、訴えを受容する。
⑧ 歩行時疼痛があれば、車椅子や歩行器を使用する。
急性疼痛の教育計画(EーP)
① 痛みを我慢しない、ありのままを伝えるように指導する。
② 痛みが強い時には、鎮痛剤を追加できることを説明する。
③ 安楽な体位の取り方について指導する。
④ 内服薬座薬、湿布薬について使用方法や、効果について指導する。
⑤ 長時間の歩行や患肢に、負担をかける歩行は避けるように説明する。
看護計画作成に役立つ看護計画の本です。
料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A
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