看護診断・非効果的治療計画管理(心疾患・小児)
看護診断名と要因
- #1 疾患、治療や今後の経過に対する知識不足に関連した非効果的治療計画管理(心疾患・小児)
- #1 学習への関心、意欲の欠如(本人、家族)に関連した非効果的治療計画管理(心疾患・小児)
- #1 サポートシステムの欠如に関連した非効果的治療計画管理(心疾患・小児)
看護目標
- 疾患や薬物療法について理解できる
- 家庭で指導内容が実施できる
観察項目
1 認知能力(理解力、年齢、情緒)
2 疾患、治療の必要性に対する知識の有無、程度(本人・家族)
3 治療計画に対する理解度
4 学習の対する姿勢(本人・家族)
5 家族構成とサポートの状態
6 経済状態
7 不安、疑問の内容
8 ストレスの対処方法
9 キーパーソンは誰か
ケア項目
1 効果的な管理を妨げる原因をアセスメントする
2 信頼関係が持てるように注意深く傾聴する
3 受容的態度で接し、患児や家族の不安、疑問を表出させる
4 患児や家族が検査結果、治療計画について理解できるか確認する
5 退院指導要項を元に入院時から計画的指導を行い、理解度を確認する
6 外泊を繰り返し行うことを勧め、家庭での管理の問題点を患者家族とともに明らかにし問題化解決を図る(外泊後は外泊時の様子について専門用紙に記載してもらう)
7 退院後適切な装具医療器具の紹介をする
8 安心して治療管理できるよう社会的資源や支援の紹介をする
教育項目
1 退院指導計画に沿って患児とその家族に項目別に指導する
・ 疾患について
・ 薬物療法と内服の方法について
・ 食事:水分の調整と哺乳方法(少量で頻回)
・ 経管栄養の管理(注入方法、チューブの再挿入方法)
・ 清潔:入浴方法(短時間、温度は低め、脱衣場の保温)
・ 環境:室温と湿度の調整、保温方法
・ 行動範囲
・ 感染対策:うがい、手洗い、清潔、休養、予防接種の受け方
・ 学校(幼稚園、保育園)での過ごし方
・ 異常時の対応:心不全症状の鑑別の仕方、無酸素発作時の対応、ペースメーカの異常時の対応
2 定期的に心臓外来を受診するよう説明する
3 親の会にできるだけ参加するよう説明する
4 地域医療(訪問看護など)や社会資源の利用方法について説明する
参考資料:基準看護計画
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