看護診断・栄養摂取の変調:過剰摂取
看護診断名と要因
- #1 薬物による食欲増進や満たされない満腹感に関連した栄養摂取の変調:過剰摂取
- #2 偏った食習慣に関連した栄養摂取の変調:過剰摂取
- #3 運動量の減少によるエネルギー消費の低下と蓄積に関連した栄養摂取の変調:過剰摂取
- #4 心理的影響(ストレス、不安、抑うつ、社会的孤立)に関連した栄養摂取の変調:過剰摂取
- #5 親子関係に問題があり精神的ストレスが強いことに関連した栄養摂取の変調:過剰摂取
- #6 老人性痴呆や脳神経障害に続発する味覚や臭覚の減退に関連した栄養摂取の変調:過剰摂取
目標
- 過剰摂取の原因が分かる
- 目標体重まで減量することができる(○日までに〇キロまで減量)
- 指示された食事を規則正しく摂取することが出来る
観察項目
1 日常の食習慣と1日の過ごし方
2 入院中の食事摂取と間食の有無
3 体重の増減や標準体重との比較
4 運動量と内容、運動に対する意欲
5 生育歴、家族関係
6 不安、ストレスの有無と内容
7 精神状態(うつ状態など)
8 内服薬の把握(内容、量、期間)
9 味覚や臭覚障害の有無
10 知識の程度(肥満と食事や運動との関係について)
ケア項目
1 過剰摂取の原因をアセスメントする
2 患者と共に現実的な目標を設置する
3 毎日決められた時間に体重測定をする
4 家族面会時情報収集し、肥満の原因を一緒に考える
5 患者の訴えを聴き、目標達成時はともに喜び励ます
6 満足感を満足させる食事の摂取方法を工夫する
香辛料を使って味覚を満足させる
食前に1杯の水を飲む
低カロリーの食品を紹介し摂取を促す
7 食事摂取に影響を与える要因に注目させるため、患者とともに食事記録をチェックし、消費した食物の量、種類に関する患者の自覚を促す
8 ストレスの軽減
ストレッサーをアセスメントする
ストレスが少しでも取り除けるように関わる
ストレスへの対処行動について患者と一緒に考える
教育項目
1 食事指導を行う
2 肥満に伴うリスクの情報について指導:アルコール飲料、たばこ、脂肪分の多い食物、菓子、刺激物は避ける
3 規則正しい生活を送るよう説明
4 口の満足感を得るために嚙む低カロリーの軽食を食べるように指導する
5 食事摂取量、種類を記載するように指導する
6 薬物療法による食欲亢進であることを説明し、治療の必要性を話し指導する
7 治療食の必要性について指導する
8 食事療法について、本人のみでなく家族も一緒に受ける必要性を説明する
参考資料:基準看護計画
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