看護診断・皮膚統合性障害リスク状態:ストーマ周囲の皮ふのかぶれ
看護診断名と誘因
- #1 不適切なパウチの装着に関連した皮膚統合性障害リスク状態:ストーマ周囲の皮ふのかぶれ
- #2 排泄物のストーマ周辺皮ふへの接触に関連した皮膚統合性障害リスク状態:ストーマ周囲の皮ふのかぶれ
- #3 ストーマ周辺の不適切な保清に関連した皮膚統合性障害リスク状態:ストーマ周囲の皮ふのかぶれ
- #4 Ph7以上の尿(アルカリ尿)が持続する刺激に関連した皮膚統合性障害リスク状態:ストーマ周囲の皮ふのかぶれ
- #5 腸液漏出による皮膚への化学的刺激に関連した皮膚統合性障害リスク状態:ストーマ周囲の皮ふのかぶれ
- #6 装具や皮膚保護剤の刺激に関連した皮膚統合性障害リスク状態:ストーマ周囲の皮ふのかぶれ
目標
- ストーマ周囲が清潔に保たれ皮膚障害を起こさない
- 皮膚障害のケアができる
- 適切な装具の選択と装着ができる
観察項目
1 ストーマ周辺の皮ふの状態
2 パウチ、フランジの状態(種類、装着状態、漏れの状態)
3 清拭の仕方、交換状況、手技、知識の程度
4 尿のPh、尿量
5 便の性状、回数
6 食事の内容、水分摂取量
ケア項目
1 ストーマ周囲の皮膚障害を起こしやすい原因をアセスメントする
2 術前にパッチテストを行い、適切な装具を選択する
3 腹部やストーマの特徴をアセスメントし、適切な装具を選択する
4 皮膚状態、交換方法を記録に残し次回の交換に役立てる
5 装具交換時は皮膚保護剤のとけ具合を観察し、次回交換日を決める
6 ストーマ周囲の皮ふの清潔を図る(保護剤や排せつ物の除去に努める)
7 畜尿袋の接続状態に注意する(連結チューブの屈曲、過伸展、コネクタ―不良)
8 排便のコントロールを図る
教育項目
1 ストーマケアについて指導する
・ 装具や皮膚保護剤の種類や使用方法を説明する
・ ストーマ周囲の皮ふの清潔と感想を保つように説明する
2 ウロストーマの指導内容
・ 交換は保護剤の溶解が1センチ以内を目安にする
・ パウチ内の尿が約3分の1を超えないように捨てる
・ アルカリ尿が続く場合は医師に相談し、内服、食事、飲水について指導する
3 コロストーマの指導内容
・ 下痢便の場合、パウチ内の弁は早めに処理する
・ ストーマ周囲の皮ふの清潔と乾燥を保つように説明する
参考資料:基準看護計画
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