看護診断・気分転換活動の不足
1 看護診断名と要因
- #1 治療安静による食事制限や行動制限に関連した気分転換活動の不足
- #2 ME機器装置やドレーン類挿入、牽引等による体動制限に伴う拘束感に関連した気分転換活動の不足
- #3 長期入院及びベッド上の単調な生活に関連した気分転換活動の不足
- #4 日常の生活あるいは興味の持てる活動を実施する能力の喪失に関連した気分転換活動の不足
- #5 伝染性疾患や免疫力低下に伴う隔離に関連した気分転換活動の不足
- #6 幻覚や妄想への関心が強いための意欲低下に関連した気分転換活動の不足
- #7 安静の必要性を理解できない年齢で、活動制限によるストレスがあるに関連した気分転換活動の不足
- #8 長期入院による適切な刺激玩具、友達の欠如に伴う遊びへの興味の低下に関連した気分転換活動の不足
気分転換活動不足の看護目標
- 自分が満足できる気分転換活動ができる
- 幻覚や妄想から一時的でも離れられ、気分転換ができる
- 時に合った遊びが出来機嫌がよくなる
気分転換活動不足の観察項目
1 表情、言動、睡眠状態、精神状態
2 安静や隔離の必要性の理解度
3 入院前の趣味、習慣、生活リズム
4 余暇活動に対する認識及び価値観
5 家族や友人の面会状況
6 サポート体制
7 周囲への関心の程度
8 入院の必要性と疾患についての理解の程度
9 運動障害の程度
10 期限の良否、活気の有無
11 入院中の一日の過ごし方
気分転換活動不足のケア項目
1 ラジオテレビ新聞本などを見聞きするよう勧める
2 患者と共に考え見つける
3 椅子に座りゆったりと話し相手になる時間をつくる
4 気分転換活動ができる体位の工夫や環境調整をする
5 感情を表現しやすい雰囲気をつくる
6 家族や友人の面会を勧め、面会時間を考慮する
7 個人の趣味や興味あることを活動範囲内で計画する
8 病状に応じて散歩や外出を計画する
9 リザクレーションを取り入れる
10 不眠時、眠剤を使用したり環境を調整する
11 患者と一緒に日課の検討を行い、患者と決めた日課についてはできるだけ行動を共にする
12 活動の状況や結果に対して心からしかもさりげなく賞賛の言葉を持ちかける
13 患者から持ち掛けられる計画や活動は、可能な範囲でできるだけ実現できるようにマネージメントする
14 安静度を考慮し、年齢、発達段階に応じた遊びを工夫する
15 好きな玩具をそばに置き、一人で遊べるようにする
16 家族の協力をえて音楽を掛けたりトランプやゲーム遊びなど寝たままでもできる遊びを工夫する
17 体動制限のない児を患児のベッドサイドで遊ばせ子供同士の遊びを促進させる
18 生活にリズムをつけ、変化を楽しめるようにする
19 安静度が病棟なフリーの場合、デイルームの使用やほかの子供と接触できるようにする
20 医師の許可があれば1日1回ストレッチャーか車いすでの散歩やテレビ鑑賞を計画する
気分転換活動不足の教育項目
1 安静や隔離の必要性を説明する
2 我慢せず、苦痛やイライラ感を言うよう説明する
3 生活リズムの重要性を説明する
4 気分転換ができる方法を指導する
5 日課を実践するよう説明する
6 趣味があれば続けるよう説明する
7 したい遊びがあればいつでもいうように説明する
「気分転換活動不足の看護計画」はこちらです→看護計画
参考資料:基準看護計画
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