看護診断・非効果的気道浄化:成人と小児

看護計画(看護診断)

 看護診断・非効果的気道浄化:成人

看護診断名と要因

  • #1  創痛による咳嗽力の低下に伴う喀痰喀出困難に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #2 体力の消耗による咳嗽力の低下に伴う喀痰喀出困難に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #3 意識障害のため、自力での喀痰喀出困難に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #4 喫煙習慣による気道粘膜絨毛運動の低下による痰の貯留に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #5 治療上安静が必要なため、体動制限があり積極的な肺理学療法が出来ないことに関連した非効果的気道浄化:成人
  • #6 誤嚥による口腔内分泌物が気管への流れ込むことに伴う分泌物の増加に関連した非効果的気道浄化:成人 
  • #7 気管内チューブの刺激による分泌物の増加に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #8 手術操作による気道内分泌物の増加や咳嗽反射の低下に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #9 炎症による分泌物の増加に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #10 持続する発熱や強制利尿による体液量の不足に伴う痰の粘調性の増加に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #11 室内の温度や湿度調節不十分による痰の粘調性の増加に関連した非効果的気道浄化:成人
  • #12 肺うっ血による分泌物の産生増加に関連した非効果的気道浄化:成人

目標

  • 手術前から禁煙や目標の呼吸練習が出来分泌物の喀出が容易にできる
  • 効果的に咳嗽が出来、分泌物の喀出が楽にできる
  • 気道の分泌物が除去でき、安楽な呼吸ができる

観察項目

1 呼吸状態

2 分泌物の性状、咳嗽の程度、痰の喀出状態、嚥下の状態

3 チアノーゼの有無、顔色、四肢冷感、熱型

4 SPO2値

5 検査データ

6 睡眠状態、精神状態

7 疼痛の有無

8 人工呼吸器の設定、作動状態、リークの有無、加湿状態

9 パッキング、ファイテイングの有無、程度

10 呼吸器感徴候の有無

11 低酸素血症、および抗炭酸血症による症状の有無

12 気管内吸引による呼吸、循環動態の変動

13 脱水症状

14 室内環境(温度、湿度)

15 喫煙歴と量

ケア項目

1 気道の分泌物が除去できない原因をアセスメントする

2 肺理学療法を行う

3 トリフロ―Ⅱを用い、呼吸練習を定期的に行い成果を記録に残し評価しながら行う

4 室内は十分換気を行い、加湿器を使用し湿度を63%程度に保つ

5 指示により酸素療法の管理を行う

6 安楽な体位の工夫を行う

7 気管内挿管中の精神面への援助を行う

8 人工呼吸器の管理を行う

9 誤嚥を防止する

10 疼痛がある場合は市時の鎮痛剤を使用し、喀痰の喀出を行う

教育項目

1 痰をやわらかくして喀出しやすくする為、水分を十分に摂取するよう指導する

2 効果的な喀痰喀出方法について説明する

3 呼吸練習の必要性を説明する

4 人工呼吸管理、痰の吸引の必要性を説明する

5 禁煙指導を行う

6 嚥下困難がある場合は、食物形態や飲み込み方法について説明する

  看護診断・非効果的気道浄化:小児

看護診断名と要因

  • #1 炎症による分泌物の増加に関連した非効果的気道浄化:小児 
  • #2 持続する熱発や強制利尿による体液量の不足や室温調節不十分に伴う粘調な痰に関連した非効果的気道浄化:小児 
  • #3 気道粘膜絨毛系の未発達による痰の貯留や、咳嗽反射が弱いことにと伴う痰の喀出不十分に関連した非効果的気道浄化:小児 
  • #4 体力の消耗による咳嗽力の低下に伴う喀痰の喀出困難に関連した非効果的気道浄化:小児 
  • #5 肺うっ血による痰の増産性に関連した非効果的気道浄化:小児
  • #6 気管カニューレにカフがなく鼻汁や唾液が気管に流入するに関連した非効果的気道浄化:小児 
  • #7 気管カニューレの刺激に伴う分泌物の増加に関連した非効果的気道浄化:小児 
  • #8 咳嗽することで、創痛が出現するのではないかという不安に伴う咳嗽力の抑制に関連した非効果的気道浄化:小児

目標

  • 呼吸が楽になり機嫌がよくなる。(夜間よく眠れる、食欲が出る、遊べるようになる)

観察項目

1 呼吸状態

2 痰の性状、粘調度、痰や鼻汁の色

3 顔色、チアノーゼ、四肢冷感、体温上昇の有無

4 水分出納

5 機嫌の良し悪し、睡眠状態、遊びなど活動状況

6 検査データ

7 喀痰の細菌検査と抗生剤との関連

8 人工呼吸器の設定チェック、作動状態、リークの有無、加湿状態

9 パッキング、ファイテイングの有無、程度

10 低酸素血症や抗炭酸ガス血症による症状の有無

11 気管内吸引による呼吸、循環動態の変動

12 創痛の有無

ケア項目

1 去痰困難の原因をアセスメントする

2 肺理学療法を行う

3 室内は十分換気を行い、加湿器を使用し湿度を65%程度に保つ

4 指示により酸素テント、酸素マスクの準備をする

5 挿管中の管理を行う

6 ペインコントロールを厳重に行う

7 創がある時は、バストバンドや腹帯をする

教育項目

1 水分を十分摂取することにより、痰が柔らかくなり喀出しやすくなることを説明する

2 創痛がある場合は創部に手を当てて保護し咳嗽、喀痰を促すように指導する

3 できるだけ高く上半身を起こし、深くゆっくり呼吸をさせることと腹式呼吸の指導をする

4 肺理学療法後は深呼吸をするように指導する

参考資料:基準看護計画

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