看護診断・感覚・知覚の変調
看護診断名と要因
- #1 脳血管障害に続発する意識障害に関連した感覚・知覚の変調
- #2 水、電解質バランスの不均衡による精神活動の低下に関連した感覚・知覚の変調
- #3 視力や聴力の低下、欠損に関連した感覚・知覚の変調
- #4 手術後の安静や牽引などの装具装着などの体動制限に関連した感覚・知覚の変調
目標
- 日常の活動に必要な刺激を見つけることが出来る
- 外部からの適当な刺激を持続する方法を見つけることが出来る
- 損傷を予防することが出来る
- 環境について見当識を持つことが出来る
観察項目
1 意識レベルの程度
2 感覚器の欠損や変調の有無
3 見当識の状態
4 活動状況、運動機能
5 問題解決能力
6 環境(室温、騒音、照明など)
7 検査データ(ナトリウム、カリウム)水分出納
8 疼痛(強さ、部位、性質)
9 治療の状況
ケア項目
1 原因や変調に陥る危険性がないかアセスメントする
2 環境を調整する
3 現実を認識させるような働きかけをする
場所や時間を確認する
日常使用していたものをベッドサイドに置く
時計やカレンダーを手元に置く
4 有効な刺激を与える
聴覚:ラジオヤ馴染みのおある音楽を聞かせる。繰り返し声をかける
視覚:照明の調整をする
味覚:レモン水などを利用し味覚刺激をする
触覚:タッチングなどを行い皮膚の接触を絶やさない
臭覚:患者が好む臭いをそばに置く
5 規則正しい生活を送れるように援助する
6 損傷の予防をする
手すりの位置を一定にしてベッドは一番低い高さにする
使いやすい場所にナースコールを置く
教育項目
1 家族や友人に面会を要請し、現実的で身近な会話をしてもらうよう説明する
参考資料:基準看護計画