看護診断・不安:家族

看護計画(看護診断)

 看護診断・不安:家族

看護診断名と要因

  • #1 悪性の疾患の疑いに関連した不安:家族
  • #2 原因不明で突然死の可能性に関連した不安:家族
  • #3 検査や治療、手術、集中治療室に入るという未体験の事態との遭遇に関連した不安:家族
  • #4 疾患や検査、治療や手術方法について医療者からの情報、説明不足に関連した不安:家族
  • #5 今後の生活に対する知識不足、経済的な問題に関連した不安:家族
  • #6 悪性の疾患であることに関連した不安:家族
  • #7 社会的役割の変化(職業、学業の中断)に関連した不安:家族
  • #8 治療の長期化、治療効果の不確実さに関連した不安:家族
  • #9 将来に残る障害の程度に関連した不安:家族

目標

  • 不安の内容を表出することが出来る
  • 不安が減少したことを言葉に出して言える
  • 患者のサポートを行う意思や意欲を述べることが出来る

観察項目

1 不安な表情、行動、言動

2 具体的な不安内容の把握

3 疲労度、睡眠状況、食事摂取状況、身だしなみの程度

4 疾患や検査、治療についての理解度や受容の程度

5 相談できる人の有無

6 疾患に対する理解、認識の程度

7 家族間のサポートシステム

8 家族の状況判断力

9 言葉による表現、表情、態度の表出状況と不安の程度の関係

10 経済的な問題の有無

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ケア項目

1 不安の程度のアセスメントをする

2 共感的態度、受容的態度で対応し家族との関わりを多くすることで信頼関係を築く

3 落ち着いた態度で接し、タイミングよく声をかけて安心感を与える

4 医師からの疾患や治療についての説明で納得できない部分を聴き、再度説明の依頼をする

5 医師の説明を把握し統一した態度で接する

6 状況を説明し患者の支えになってもらう

7 家族に休養をとってもらうよう配慮する

8 家族にサポートの必要性を説明するとともに家族の負担軽減のためのサポートを誰にしてもらえるか相談し、検討することを勧める

9 経済的社会的不安が強い場合、適切な社会的支援の方法を説明し、必要時連絡して来院してもらう

10 希望があればケア方法を説明しケアに参加してもらう

教育項目

1 感情や考えを自由に表現するよう説明する

2 不安不明なことがあればどんなことでも医療者に伝えるよう説明する

3 家族をサポートする人に対してサポートの必要性や患者と家族の状況を説明する

 看護診断・不安:成人

看護診断名と要因

  • #1 治療に伴う苦痛や不快な体験に関連した不安:成人
  • #2 家族からの分離に関連した不安:成人
  • #3 自覚症状(疼痛、嘔吐、倦怠感、呼吸困難)の出現に関連した不安:成人
  • #4 疾患について悪性を疑っていることに関連した不安:成人
  • #5 検査や治療、手術、集中治療室に入るという未体験の事態との遭遇に関連した不安:成人
  • #6 疾患や検査、治療や手術方法について医療者からの情報、説明不足に伴う理解不足に関連した不安:成人
  • #7 今後の生活に対する知識不足、経済的な問題に関連した不安:成人
  • #8 悪性の疾患であることに関連した不安:成人
  • #9 社会的役割の変化に関連した不安:成人
  • #10 治療の長期化、治療効果の不確かさに関連した不安:成人
  • #11 家族やキーパーソンからのサポート不足に関連した不安:成人
  • #12 慣れない治療環境に関連した不安:成人
  • #13 入院に伴う環境の変化に関連した不安:成人
  • #14 ボデーイメージの変化に関連した不安:成人

目標

  • 不安の内容が表出できる
  • 不安が減少したことを言葉に出して言える
  • 安心感を持って入院生活が送れ、検査や治療が受けることが出来る

観察項目

1 言葉による表現表情、態度の現れ方

2 不安の内容と程度

3 身体的、精神的苦痛の有無と程度、性質

4 血圧や脈拍の上昇、発汗の増加、顔色、睡眠状況

5 疾患に対する理解や認識の程度

6 性格傾向とこれまでに体験した危機状態での対処方法

7 患者の状況判断力

8 キーパーソンの有無

9 経済的、仕事上の問題の有無

10 家族間のサポートシステム(家族構成と役割、社会的立場、信頼している人)

ケア項目

1 不安の程度のアセスメントをする

2 共感的態度、受容的態度で対応し患者tの関わりを多くすることで信頼関係を築く

3 必要時は面談室などを利用したり、一緒に散歩したりしながら話を聴く

4 医師からの疾患や治療、検査についての説明が理解納得できたか確認し、必要なら再度説明の依頼をする

5 医師の説明を確認して統一した態度で接する

6 不安の内容や医師の説明はきちんと記録に残し医療者間で情報を共有する

7 不安が強い時は家族の面会を考慮し、そばに居てもらうように働きかける

8 検査や手術、集中治療室入室オリエンテーション、退院指導などは計画的に時間や場所を考慮して行い、理解できたか確認する

9 苦痛が早期に軽減できるように対処する

10 散歩や趣味を通して慰めや気分転換ができるように配慮する

11 十分な睡眠をとれるように環境を調整したり、指示により効果的な眠剤を与薬する

12 できれば同じような体験を持つ患者同士で話ができるように働きかける

13 病状が許せば医師に働きかけ、外出や外泊を考慮し気分転換やストレスの軽減を図る

14 経済的社会的不安が強い場合は、適切な社会的資源の方法を説明し、必要時連絡して来院してもらう

教育項目

1 不安不明なことがあればどんなことでも医療者に伝えるよう説明する

2 患者や家族を支援する福祉(経済的、精神的、施設)制度について説明する

参考資料:基準看護計画

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