看護診断・自己尊重の混乱
看護診断名と要因
- #1 職場、学校、地域の人たちとの人間関係が保てないことに関連した自己尊重の混乱
- #2 麻痺があることで、セルフケアが出来ず自尊感情の低下に関連した自己尊重の混乱
- #3 言語障害や麻痺の改善が今以上には望めない事に関連した自己尊重の混乱
- #4 治療しても病状が改善しない事に関連した自己尊重の混乱
- #5 身体機能の喪失やボディイメージの変化が受け入れられない事に関連した自己尊重の混乱
- #6 長期入院による失業や労働力の低下に関連した自己尊重の混乱
- #7 親の過剰な期待に関連した自己尊重の混乱
- #8 期待された役割をこなすことが出来ないことの葛藤に関連した自己尊重の混乱
- #9 ダイエットの失敗を繰り返すことによる自信喪失に関連した自己尊重の混乱
- #10 ライフスタイルの変化に伴う役割喪失に関連した自己尊重の混乱
- #11 抑うつ状態に関連した自己尊重の混乱
目標
- 自己についての否定的な表現が少なくなる
- 現状が分かり自己決定ができる
観察項目
1 表情や言動
2 活動状況、行動意欲、行動パターン、1日の過ごし方
3 セルフケア能力の程度
4 家族、他者とのコミュニケーション能力、方法
5 家族、重要他所のサポート状況、能力
6 キーパーソンは誰か
7 疾患や入院の受け止め方
8 これまでの危機的状況での対処方法、発症前の性格
9 職場、学校、地域との人間関係
10 親子関係の在り方、子供の将来に対する期待度
ケア項目
1 患者に関心を示し信頼関係を築く
2 まず休養できるように環境を整える
3 受容的態度で接し、患者の否定的な考え方を受け入れる
4 混乱が強い場合は積極的な接触や会話は避けて、混乱を増長させないように見守る
5 患者の良い点や得意な点を引き出して自律性を高める
6 約束及び秘密プライバシーを守る
7 気分転換になることを勧める
8 患者の趣味興味のあることを知り、幅広い話題を提供する
9 レクレーションや訓練などにおいて段階的な目標を決め自信を持たせる
10 いつでも相談に乗る姿勢を示し、励ますとともに家族友人などでサポートシステムを確立する
教育項目
1 自尊感情が回復するには時間が必要なので焦らずゆっくり治すように指導する
2 感情表出方法を指導する
3 家族やキーパーソンに患者の状況を説明して、面会時の対応方法について指導し協力をえる
4 自分自身をほめるように指導する
参考資料:基準看護計画
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