看護診断・家族機能の変調
看護診断名と要因
- #1 長期入院による家族役割の崩壊に関連した家族機能の変調
- #2 家族間の信頼関係の低下や協力の欠如に関連した家族機能の変調
- #3 長期入院による経済的問題に関連した家族機能の変調
- #4 家族のケアの長期化に伴う体力の消耗や疲労感に関連した家族機能の変調
- #5 家族の急な発症や、入院によるライフスタイルの変化に関連した家族機能の変調
- #6 母親が子供の入院に付き添うことにより、残された兄弟姉妹の情緒不安定に関連した家族機能の変調
- #7 遠方からの入院により家族間の交流不足に関連した家族機能の変調
- #8 ストレス(患者の疾患、将来への不安)の蓄積に関連した家族機能の変調
- #9 介護を必要とする家族を残しての入院に関連した家族機能の変調
目標
- 家族が思いを表出できる
- 家族がサポートしあい円滑な関係を保つことが出来る
- 家族の一員が患者のケアに参加することが出来る
観察項目
1 家族構成、家族関係、家族間の役割、協力体制
2 不安の有無と内容
3 家族のストレスに対する適応能力
4 家族を支援するサポーターの有無
5 医療者に求めている内容
6 家族が患者の病状や将来についてどのように思っているか
7 両親が患者と他の兄弟姉妹との接点についてどのように思っているか
8 兄弟姉妹の患児への思い
9 家族の健康状態あるいは疲労度
10 経済問題の有無
11 キーパーソンの有無
12 社会的資源に関する知識
ケア項目
1 家族の表情、行動、言動を注意深く観察し、問題がないか把握する
2 面会時のあいさつやねぎらいの言葉をかけることで人間関係を良好にする
3 家族のストレスに対する適応能力に話し合いをし、長所と短所を明らかにする
4 病状に合わせて面会を考慮する
5 必要時合同カンファレンスの機会を持ち、一緒に話し合い援助する
6 同じような状況にある他の家族との接触を促す
7 患児の養育、信念、しつけについて話し合う
8 家族間で話し合う場を持つよう援助する
9 家族の疲労が予測される場合は、早めに休養が取れるよう配慮する
10 家族が食事、入浴、更衣、移動などのケアに参加できる機会を設ける
教育項目
1 家族間の機能が支障をきたしている場合は、あるいはその可能性が高い場合は社会的資源の活用方法を指摘する
参考資料:基準看護計画
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