看護診断・ペアレンティングの変調
看護診断名と要因
- #1 育児に対する知識、技術の不足に関連したペアレンティングの変調
- #2 母親の身体的精神的ストレスに関連したペアレンティングの変調
- #3 家族のストレスに関連したペアレンティングの変調
- #4 両親が愛情不足のまま成長し、母親や父親像のモデルが欠如していることに関連したペアレンティングの変調
- #5 両親が若く社会性が未熟なまま親になっていることに関連したペアレンティングの変調
- #6 親自身の生育家庭での問題に関連したペアレンティングの変調
- #7 発達遅延、機能障害を持つ子供の出生に関連したペアレンティングの変調
目標
- 育児を行おうという意欲を言葉で表現できる
- 適切で効果的な親としての役割を果たせるようになる
観察項目
1 育児についての知識、技術の有無と程度
2 児に対する不満や失望などの訴えの有無
3 児に対する声掛け、タッチングなどの愛着行動の有無
4 産褥の状態
5 親の全身状態、精神状態、生育歴、ストレスの有無
6 親の経済状態、仕事内容
7 独身女性の場合、本人の母親や相手の男性の援助の有無
8 児の成長発達状況、全身状態
9 家族形態、家族の関係
10 児へのかかわり方、受け止め方、期待感
ケア項目
1 親役割を受け入れるために障害となることを明らかにする
2 親にとっての重要他者を見つけ、ストレス因子を分かち合えるように援助する
3 育児や家庭に帰ってからどのように対処したらよいかなど、質問をしやすい雰囲気をつくる
4 両親と育児、親の役割、子供の絆について話し合う
5 育児技術を向上する為に長所を支援する
6 愛着行動を促進する為に児の長所を強調する
7 親と児を早い時期から接触させ絆を強めるよう援助する
8 児に触れたり、話しかけたり、抱いたりキスしたりするように勧める
9 できるだけケアに参加してもらう
10 何が原因で虐待が生じたのかについて家族と共に考える
11 経済的状況や患児の今後についての親の考えを聴く
12 社会的支援システムを紹介する
教育項目
1 両親に子供の正常な成長、発達の過程について指導する
2 育児に参加するよう家族に指導する
参考資料:基準看護計画
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