看護診断・社会的相互作用の障害:成人と小児

 看護診断・社会的相互作用の障害:成人

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看護診断名と要因

  • #1 ボディイメージの変化による羞恥心に伴う他者との交流拒否に関連した社会的相互作用の障害:成人
  • #2 両親の愛情が不足したまま成長したことによる情緒不安定に関連した社会的相互作用の障害:成人
  • #3 家族間のサポート不足に関連した社会的相互作用の障害:成人
  • #4 過去に重要他者を喪失したことにより、他者との交流が持てない事に関連した社会的相互作用の障害:成人
  • #5 発達課題や社会性を獲得できないまま成長したことによる社会性の未熟に関連した社会的相互作用の障害:成人

目標

  • 人との関わりを自ら持とうとすることが出来る
  • 他者と強調しながら行動することが出来る

観察項目

1 生育歴、家族、友人関係、同室者、他患者との人間関係

2 自己評価、表情、訴えの内容や態度

3 一番信頼している人は誰か

4 睡眠状態や食欲の程度

5 病状の受け止め方

6 趣味や得意な事

7 孤独感を強く感じる時はいつか、何をすればその孤独感が和らぐかを把握

8 障害や喪失感の程度と受け止め方

9 コミュニケーションの手段

10 葛藤、嫉妬、劣等感、罪悪感などの有無と程度

11 ストレスの対処方法

12 家族の病状の受け止め方

13 家族間のサポート状況

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ケア項目

1 社会的相互作用を傷害している原因をアセスメントする

2 共感的受容的態度で対応し、患者との関わりを多く持つことで信頼関係を築く

3 ボディイメージについて、否定的な感情は正常であることを説明し受容できるように支援する

4 患者が気分転換や得意なことが出来るように環境を調整する

5 得意とすることや良い点を認め自信がつくように関わる

6 患者を総合的に把握する為に必要時、患者を取り巻く人々とカンファレンスをもつ

7 家族が患者を理解し支援できるように援助する

8 自分の行動に責任が持てるように援助する

9 地域とつながりが持てるように面会を配慮する

10 家族機能が円滑に作用するように支援する

教育項目

1 家族も患者に受容的態度で接するように指導する

2 家族に地域とのつながりを持つことの重要性を説明する

看護診断・社会的相互作用の障害:小児

看護診断名と要因

  • #1 幼少時から入退院を繰り返したことによる発達課題や社会性の獲得困難に関連した社会的相互作用の障害:小児
  • #2 ボディイメージの変化による他者との交流拒否に関連した社会的相互作用の障害:小児
  • #3 家族関係が希薄であることによる家族の愛情不足に関連した社会的相互作用の障害:小児
  • #4 放任や過保護などの不適切な親子関係に関連した社会的相互作用の障害:小児

目標

  • 人との関わりを自ら持とうとすることが出来る
  • 友人や先生と強調しながら行動することが出来る

観察項目

1 生育歴、性格、家族構成、親子関係

2 友人関係、学校生活

3 言動、表情、態度

4 病状の受け止め方

5 睡眠状態と食欲の程度

6 一番信頼している人は誰か

7 好きな学習、遊び、読書や得意な事

8 家庭内暴力や非行、登校拒否の有無

9 葛藤、嫉妬、劣等感、罪悪感などの有無と程度

10 ストレスの対処方法

11 家族の病状の受け止め方と家族間のサポート状況

NANDA-I看護診断(2015-2017) [ T.ヘザー・ハードマン ]
by カエレバ

ケア項目

1 社会的相互作用を傷害している原因をアセスメントする

2 共感的受容的態度で接し、スキンシップを頻回に行う

3 自尊感情を高めるように良いところを認め褒める

4 気分転換や得意なことが出来るように環境を調整する

5 自分の行動に責任を持たせるように関わる

6 発達課題に合った役割を与え、達成感が得られるように援助する

7 家族が児を理解し、支援できるように援助する

8 児を総合的に把握する為に、必要時児を取り巻く周囲の人々とカンファレンスを持つ

9 家族機能が円滑に作用できるように支援する

教育項目

1 家族に児に受容的、指示的態度で接するよう指導する

2 家族に社会とのつながりを持つ重要性を説明する

参考資料:基準看護計画

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