看護診断・非効果的個人コーピング:成人
看護診断名と要因
- #1 入院による環境の変化への適応困難に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #2 持続する疼痛による苦痛に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #3 隔離状態であることによるストレスに関連した非効果的個人コーピング:成人
- #4 家族、家からの別離によるストレスに関連した非効果的個人コーピング:成人
- #5 治療上、強いられる安静によるストレスに関連した非効果的個人コーピング:成人
- #6 検査や治療について納得できないことによるストレスに関連した非効果的個人コーピング:成人
- #7 緊急手術や緊急入院による不安、恐怖に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #8 適切なサポートシステムの欠如又は不足に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #9 ボディイメージの変化によるストレスに関連した非効果的個人コーピング:成人
- #10 入院による社会的役割の変化や家庭内での役割の変化に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #11 失声によるコミュニケーション障害に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #12 長期入院によるストレスの蓄積に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #13 疾患の予後に対する不安に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #14 ホルモン療法による感情の変調に関連した非効果的個人コーピング:成人
- #15 神経質で落ち込み易くストレスを受けやすい傾向に関連した非効果的個人コーピング:成人
目標
- ストレスの内容を表現できる
- ストレスを軽減する方法を見出すことが出来る
観察項目
1 患者の性格、ストレスの原因や対処行動
2 食欲、睡眠状況
3 治療検査への協力の有無
4 不安の訴え、表情、感情、行動、緊張感、興奮状態
5 コミュニケーションの方法
6 痛みの程度、苦痛内容の程度、それに伴う不安の有無
7 医師からの説明の内容やその時の反応
8 疾患や治療についての患者の認識の程度や理解度
9 ボディイメージの変化とそれに対する認識
10 将来への希望、今後の生活への予測
11 今までのストレスに対する対処方法と過去の経験
12 家族との関係やキーパーソンは誰か
13 仕事の内容と役割
ケア項目
1 よりよい人間関係を保ち支持的態度で接し傾聴する
2 ストレッサーを明確にしそれをできるだけ除去する
3 医師からの説明をどのように理解しているのかを把握し記録に残し、医療者間で情報を共有化する
4 精神的身体的安静を保てるように環境を調整する
5 説明すればストレスが軽減すると判断したら、理解度や精神状態に合わせてオリエンテーションを行う
6 気分転換できるように家族や友人の協力をえて面会時間を考慮する
7 疼痛時は早めに鎮痛処置をする
8 不眠時は指示により睡眠剤を投与する
9 興奮時は自己や危険防止に努める
10 患者の得意とすること、趣味を取り入れ患者の自尊感情が高まるように対応する
11 隔離中の患者に対しては、できるだけそばに居る時間を持ち話し相手になる
12 今までのストレスの対処方法と過去の経験を聴き、今のストレスにその方法がつかえるか患者と話し合う
13 コミュニケーション障害があればコミュニケーションをとる方法を工夫し患者の訴えに関心を持つ
14 安静に対するストレスが強い場合は可能ならストレッチャーに移して散歩など気分転換を図る
15 同じ悩みを持つ患者との交流の場を持つ
16 必要に応じ専門家を紹介する
教育項目
1 家族とのコンタクトを図り病状の説明と情緒的サポートの必要性を説明する
2 知りたいこと不安なことは何でも質問するように促す
参考資料:基準看護計画
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