共同問題・合併症の潜在的状態:術後出血
外科系患者の共同問題
合併症の潜在的状態:術後出血/感染/縫合不全/イレウス
目標
- モニタリングと医師の指示の実施
観察項目
1 バイタルサイン:血圧、脈拍、呼吸、体温
2 ショック症状の有無:脈圧の低下、頻脈、努力呼吸、冷感、意識レベルの低下、顔面蒼白、四肢冷感
3 創痛や腹膜刺激症状の有無
4 胃管、胸腹腔ドレーンの排液量、性状、悪臭、膿の有無
5 各ドレーン、チューブの挿入部位と位置、排液の状態
6 ガーゼ汚染の状態や出血の有無と性状、創部の状態(発赤、腫脹)
7 検査データ:RBC、WBC、CRP、ESR、凝固系検査、各種細菌検査
8 悪心、嘔吐の有無
9 腹部症状:腸蠕動、排ガスの有無、腹部膨満の有無
10 腹部レントゲン写真:腸管内ガス像や鏡面像の有無
11 吐血、下血の有無
12 排便の有無、性状
ケア項目
1 各ドレーン、チューブ類は閉塞しないように排液の流出を促す
2 持続吸引が確実に行われているんか確認する
3 創部やドレーン周囲の皮ふの保護と清潔に配慮する
4 ドレーン、排液チューブは余裕を持たせて固定する
5 腸蠕動低下の場合は指示により体位変換、温罨法を施行する
6 ガーゼ汚染時は早めにガーゼ交換する
7 排便がなければ指示の浣腸などの処置を早めに行う
教育項目
1 胃チューブやドレーンの必要性を説明し、体動の範囲を指導する
2 異常な症状があればすぐに報告するように指導する
参考資料:基準看護計画
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