共同問題・合併症の潜在的状態:閉塞性黄疸
消化器系患者の共同問題
合併症の潜在的状態:閉塞性黄疸/肝機能不全/肝性脳症/食道静脈瘤破裂
目標
- モニタリングと医師の指示の実施
観察項目
1 バイタルサイン:血圧、脈拍、呼吸、体温
2 全身倦怠感の有無
3 消化器症状の有無:食欲低下、悪心、嘔吐、便秘、下痢、腹部膨満感、便潜血、腹水、吐血、下血
4 胸部不快感、食道のつかえ感や腹痛の有無
5 便の量、性状、回数
6 皮膚、眼球結膜の黄染の有無
7 皮膚の掻痒感の有無
8 体重、腹囲、水分出納
9 意識障害の程度
10 はばたき振戦の有無、アンモニア臭の有無
11 手掌紅斑、クモ状血管腫、女性化乳房の有無
12 検査データ:アンモニア、AST、ALT、ビリルビン、電解質
13 低カリウム血症(不整脈、代謝性アルカローシスなど)
14 出血傾向の有無
15 心電図の異常の有無
16 胆汁の排液量と性状
ケア項目
1 指示された安静が維持できるように援助する
2 排便が毎日あるようにコントロールする
3 指示された薬剤を確実に与薬し輸液の管理をする
4 留置中のTチューブやPTCD、ENBDの管理を行い胆汁の排液を促す
5 指示により肝性昏睡治療薬を与薬する
6 指示によりSBチューブの準備をする
7 異常があれば早期に医師に連らくする
8 吸引、救急カートをすぐ使用できるように準備する
教育項目
1 異常な症状があればすぐに報告するように指導する
参考資料:基準看護計画