病棟で使用している看護計画を紹介します
- 私たちは仕事が忙しい時には、早く仕事を片付けたいと考えて、患者さんが自分自身でできることまで、介助してはいけないと知っていながら、余計な援助をしてしまうことがあります。
- ゆっくり時間をかけて患者さんに接することが出来ない時です。特に入浴時や食事の時など、仕事がつかえて終わらない時には、患者さんよりも仕事を優先して考えることがあります。
- そのような環境の職場で働かざるを得ないのは、看護師不足が原因である場合もあります。自分で納得できない仕事内容の職場で勤務していることがつらくなって、退職していく看護師もいます。
- 患者さんが自分でできることは、時間をかけて自分でするように促していきたいものです。
- 看護の個別性を出すために、患者さん一人一人に適した計画をつくります。不必要の部分は削除し、必要な部分は補足して使用します。
#1更衣整容セルフケア不足
S:
・ 衣服を選択することが出来ない
・ 下半身に衣類をはけない
・ 衣類をつまみ上げることが出来ない
・ 上半身に衣類をはおれない
・ 靴下をはけない
・ 衣類が脱げない
・ 衣類のひもやボタンを留める能力の障害
・ 靴をはけない。
E:
・ 認知障害
・ 倦怠感
・ 筋、骨格系、神経の障害
・ 疼痛
・ 知覚障害
・ 不安
・ 筋力低下
更衣整容セルフケア不足の短期目標
・ ボタンや紐を自分でとめたり結ぶことが出来る。
・ 脱ぐことが出来る。
・ 着ることが出来る。
・ 靴下やズックがはけたり脱げたりできる。
更衣整容セルフケア不足の観察計画(OーP)
① 残存機能(機能障害や運動障害)の程度。
② 安静度。
③ 認知症の程度。
④ 意欲、依存心、ストレス、不安の有無。
⑤ ADLの自立度(どこまでできるか)⑥疼痛の程度。
更衣整容セルフケア不足のケア計画(TーP)
① 無理強いせず指示的態度で接する。
② 努力や達成したことに対しては、励ましや賞賛をする。
③ 自尊心を損なわないように不要な手出しはしない。
④ 更衣整容についてできない部分は援助する(方法 )
⑤ 疼痛部位の湿布、緩和ケアをする。
⑥ 声かけや見守りをしながら、できる部分はしてもらいできない部分のみ介助する(介助の仕方 )
⑦ ボタンや紐を結ぶ練習をする(方法 )
⑧ 靴下やズボンをはく練習をする(方法 )
⑨ 病衣の上に着る衣類の着脱の練習をする(方法 )
教育計画(EーP)
① 時間がかかっても自分で行うことの必要性を説明する。
② 麻痺のある行為については、健側側から脱ぎ、着る時は麻痺側から着ることを説明する。
参考までに「入浴清拭セルフケア不足の看護計画」はこちらです→看護計画
参考資料:標準看護計画
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