病棟で使用している看護計画を紹介します。
高齢者になると、腸の機能も低下してきますから一般的に便秘の人が多いです。殆どの患者さんが整腸剤や緩下剤、下剤を内服し排便コントロールをしています。
普通に日常生活をしている私たちの場合には、生活習慣や食生活を見直すことで便秘の改善ができる場合もあります。健康ですから食材や食事内容をコントロールすることもできます。
軽運動などをして腸の運動を促進させることができる場合もあります。
しかし病院で寝ている患者さんにとっては、内服薬が便秘の改善には最も適したものになっていることが多いです。
個別性のある看護計画を作成する為に、以下に、不足の部分は付け足してください。
不必要の部分は削除して使用します。
#1便秘
S:
・ 硬い
・ 有形成の便
・ 排便に時間がかかる
・ 排便が困難
・ 悪心嘔吐
・ 排便が困難(週2回以下)
・ 腸雑音の減弱
・ 腹部膨満
・ 腹痛
・ 排便時のいきみ及び疼痛
・ 硬便の蝕知
・ 排便後すっきりしない
・ 食欲不振
E:
・ 脊椎損傷
・ 認知症
・ 脳血管発作
・ 脱水
・ 水分摂取量が少ない
・ 痔
・ 環境の変化
・ 利尿剤や鉄剤の使用
・ 抗うつ剤や鎮静剤の服用
・ 不規則な排便習慣
・ ストレス
・ 精神的混乱
・ 運動不足
・ 摂取量の少ない食習慣
便秘の短期目標
① やわらかい有形便を2~4日に1回排便することができる。
① 定期的な有形便の排泄ができる( )日に1回。
便秘の観察計画(OーP)
① 水分、食事摂取量。
② 腹部膨隆や膨満の有無、排ガスの有無、腹鳴の有無。
③ 排便の周期、便の性状、量。
④ 運動量。
便秘のケア計画(TーP)
① 禁忌でなければ水分を多めにとる。
② 起床時や朝食の30分前に水をコップ1杯飲むように勧める。
③ 排便する時刻を同じにする(朝食後)、定時トイレ誘導。
④ 肛門部に硬便がある時は摘便施行。
⑤ 歩行を勧める。
⑥ 歩行禁の場合はベッドに横になるか椅子に座って、片足づつ膝を胸まで上げる運動を行う。また腰をひねる運動を行う。
⑦ 食事内容の工夫(乳製品の提供)
⑧ 排便時の疼痛を和らげるために肛門に潤滑油を塗布する。
⑨ 指示の下剤や浣腸を施行する。
⑩ 下腹部のマッサージ施行。
便秘の教育計画(EーP)
① 食物繊維の多い食事や水分を摂るように指導する。
② 下腹部を軽くマッサージする方法を指導する。
③ 長時間座っていることや排便時にいきむのを避けるように指導する。
④ 排便時我慢しないことを指導する。
参考資料:標準看護計画
料理チャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCmnwzyXL0ZcT–wDGFuMW5A
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