経皮的内視鏡下胃瘻造設術(PEG)の目的

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 PEGの目的

経皮的栄養管理の実施

・一般的には経口摂取が困難あるいは嚥下機能障害にて誤嚥の危険がある症例に対しては経鼻経管栄養が適応です。

その使用が6週間以上に及ぶ可能性が高い場合は、より生理的な栄養管理法として胃瘻からの栄養剤の投与が有用です。

・PEGは一般の胃瘻造設術よりも侵襲が小さく、安全性が高いために推奨されています。

 

経鼻経管チューブによる不快感、刺激や障害の回避

・経鼻経管チューブの留置に伴う不快感及び鼻腔、口腔内、咽頭、喉頭刺激や障害を回避する為に、できるだけ早期にPEGを実施して経管チューブを抜去することが大切です。

・経管チューブを残したままでは時にチューブ自体の弊害で接触嚥下機能が不可能となることもあります。

 

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口腔環境の改善

・経管チューブの早期抜去によって、口腔ケアの実施が容易となり口腔環境の改善がえられます。

したがって口臭や味覚異常、臭覚異常の回避並びに細菌異常増殖の抑制による肺炎の憎悪予防が得られることになります。

 

接触嚥下機能回復訓練の効率化

・邪魔なチューブが存在しないので、摂食並びに嚥下訓練が安全かつ効率的に実施できるようになります。

・経口的に十分な栄養管理が可能になれば、PEGのチューブあるいはカテーテルは実施2~3カ月以降であれば抜去されることになります。 

 

消化液の排液(ドレナージ)

・幽門輪以下の消化管閉塞時にも消化液の排液を目的として、経鼻経管チューブを挿入することが多いのですが、これも長期化すると種々の弊害をきたします。

・侵襲も少なく造設時間も短いことから消化液のドレナージを目的としたPEGを実施することもあります。

・特に消化管閉塞あるいは狭窄をきたしているガン終末期症例で実施されることがあります。

 

食べることを楽しむ

・ガンの進展や腹腔内藩種によって幽門輪以下の消化管の閉塞や狭窄をきたした症例に対してPEGからのドレナージが可能な食事形態を有するものであれば経口摂取をかのとすることが出来ます。

・要するに栄養管理目的ではなく、食べることを楽しむための胃瘻です。

・信州が小さいPEGならば実施が容易であり、患者さんの満足度やQOLが大きく改善されることがあります。

 

PEGについてのワンポイントアドバイス

PEGはそもそも早期に口腔内をフリーとし接触嚥下訓練の効率化を図るために、食べる為のPEGを目的としてNSTの浸透と共に普及したものです。

それがいつのまにかPEGを行えば接触嚥下訓練は不要とされるように思われてきました。

PEGの実施に際しては経口摂取は最高の栄養管理法であり栄養管理の最終目標であるという基本方針は是非とも尊守してしてください。

 

 

 参考資料:徹底ガイド胃瘻管理Q&A。