中心静脈栄養法の適応は?

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中心静脈法の適応は?

中心静脈栄養の適応は、低栄養で2週間以上の経消化管的栄養補給が不可能な時、末梢静脈経路が確保できない時、多量の栄養素補給が必要な時、水分制限が必要な時、およびその必要性がその危険度を上回る時です。

 

適応

①古典的中心静脈適応法(TPN)の適応は、食べられない、食べてはいけない、食べられないろう、でした。その拡大解釈で適応が広がり、合併症の蔓延を引き起こす要因になりました。

 

②欧米では1993年に米国静脈経腸栄養学会のガイドラインにより、TPNの適応が厳しく制限されました。

③静脈栄養の継続が2週間以内で済むのなら、末梢静脈栄養で十分です。静脈経路が確保できない時には中心静脈経路を確保しなければなりません。

 

④この原則に従えば、通常の消化管術後患者はすべて適応外となります。

⑤適応になる具体的な病態としては、イレウス、腹膜炎、頻回の嘔吐、重症急性膵炎、短腸症候群です。いずれも消化管の使用が不可能であったり消化管の使用が病状の悪化を招く恐れのある病態です。

 

⑥イレウスでは消化管分泌液も通過しなので経腸栄養法は病状を悪化させます。閉塞が解除されるまではTPNが必要です。

⑦広範な腹膜炎で歯、消化管の運動がマヒします。消化管内のうっ滞が起き、閉塞と同様な病態になります。急速な低栄養状態に陥る危険性があります。

 

⑧放射線療法や化学療法などで頻回の嘔吐が続き消化管も使用できない時には、嘔吐が治まるまでTPNが必要になります。

⑨重症急性膵炎時には、経腸内栄養素の投与は病状を悪化させます。消化管運動も極端に低下していることが多く満足な栄養は得られないと考えるべきです。

 

⑩大量腸管切除による短腸症候群は残存する消化管の長さにより病状は大きく変わりますが、残存省庁が100センチ以下であればTPNは絶対に必要です。

 

⑪高濃度の輸液製剤の投与が必要になる場合も、TPNの適応になります。

 

⑬TPNには多くの危険な合併症があるために、適応に当たってはそれらの危険性を差し引いても、その有用性が十分にあると判断して始めて施行すべきです。

 

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TPNから離脱

①TPN中は病態の推移と共に消化管機能の使用可能状態への回復度合いに注意しておく必要があります。

少しでも消化管の使用が可能になれば少量の水分からでも経腸的投与を開始すべきです。傾聴的に一日必要栄養素の2/3以上が投与可能になるまでは、TPNは必要栄養素を考えながら継続すべきです。

 

②消化管機能の回復程度はそれぞれの病態により異なります。最近ではTPNから離脱できる例が増加してきています。それに向かって支援することが大切です。

 

③結論的に言えば栄養補給はTPNよりPPN(末梢静脈栄養)、PPNよりEN(経腸栄養法)です。しかし、絶対的TPN適応もあることを忘れてはいけません。

 

TPNのワンポイントアドバイス

TPNは低栄養で腸管が長期間栄養補給路として使用できない時に適応となりますが、合併症が多く患者さんへの負担が多く、ケアも複雑ですので、消化管機能の回復と同時に速やかに経消化管栄養に移行すべきです。

 

 

    参考資料:全科に必要な栄養管理Q&A