転倒転落防止策について

転倒転落防止策について

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転倒転落防止策目的

心身への悪影響をもたらす可能性の高い転倒転落を防ぐ

転倒転落防止策適応

あらゆる健康レベルの人に起こりうるものであるが、特に次の対象者は転倒転落を起こすリスクが高い

① 高齢者

② 下肢筋力が低下している患者

③ バランス能力が低下している患者

④ 知覚情報が低下している患者

⑤ 認知機能が低下している患者

患者が抱えるリスクを減らす働きかけ

① 現在ある疾患のコントロールに向けての支援

② 使用中の薬物の副作用が転倒に影響する場合は調整を行う

③ 筋力低下防止、筋力増強のための運動

歩行可能な患者の転倒転落防止策

全般的な環境整備

① 廊下に障害物になるものを置かない。可能な限り歩行エリアの段差をなくす

② 足を滑らせる水や物が床にないようにする

③ 可動性のある物品は固定させる

④ ベッドサイドに十分な空間を確保する

・ ベッドの上り口にゴミ箱を置かない

・ 複数の履物を使用している場合は、使っていない履物はベッドの下に置く

⑤ ベッドの高さは端坐位で足底部がしっかりと床につき、膝関節の角度が90度になるように調節する

⑥ 適切な照明を行う

衣類の工夫

① サイズの合った靴を着用する

② 滑る素材の靴下は避ける

③ かがとが固定され、つま先の広い平坦な靴を着用する。スリッパははかない

④ 靴底が滑りにくい材質の靴を選ぶ

⑤ 必ずしっかりと靴を履いてから動く

⑥ ズボンのすそや寝衣の裾を履まないように適切な寝衣を選択し長さを調整する

補助具の効果的な使用

① ベッド柵、手すり、バーなどの補助具を設置する

② 歩行能力に応じた移動補助具の使用をする

③ 移動補助具は常に不具合のないものを使用する

④ 独歩で危険の少ない患者の場合、歩き始める時に補助具が手の届く場所にあるように設置する

⑤ 眼鏡補聴器などを使用している場合は、活動時に着用する

4患者の集中力注意力をたもつ

① 立ち上がりや歩行に集中できるような環境を作る。特に急に声をかけたり背後から声をかけない

② 患者のペースを尊重し慌てたり焦らさないようにかかわる

③ 不安や興奮も注意力を低下させるので、できるだけ安定した状況で生活できるように援助する

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車椅子使用時の転倒転落防止

① 移乗、移動時にブレーキのかけ忘れがないように注意する

② 立ち上がる際はフットレストを必ず上げる

③ 車椅子で過ごす際はブレーキをかけ、フットレストを上げて足を床に接地する

④ 安定した座位保持ができるように姿勢を整える

⑤ 座位を安定させるシートや滑り止め効果のあるマットなども活用する

⑥ スロープを降りる際は、後むきで侵入する

ベッドからの転倒転落防止対応

① ベッドの中央部で臥床する

② 生活に必要な物品は取りやすく、使いやすい位置に置く

③ 認知症の患者の場合、ベッド柵で3方を固定してベッドへの移動の手順を一定にすることで混乱なく行動できる

④ 認知症や不穏状態の患者はベッド柵を乗り越えようとして転落する場合もあるので患者の状況に合わせてベッド柵を使用する

⑤ 状況によっては低床ベッドを使用し床にマットや畳を敷くことで転落時の影響を最小限にする対応も加える

見守りや介助が必要な患者の場合

① 歩行時に見守りや介助が必要な患者は、行動時に看護者を呼ぶことを負担に感じないように接する

② ナースコールを使用しやすい位置に準備する

③ 認知症などで危険の認識が困難な患者の場合は、生活行動を常に把握する。ニーズや生活パターンを掴み、先回りの対応をしていく

④ 徘徊など行動の予測が困難な場合は、援助チーム全体で気にかけて観察していく。また李勝センサーなどを活用して行動を早期に察知する

参考資料:看護技術ベーシックス

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