リラクゼーションの方法について
リラクゼーションの目的
身体的なエクササイズや心理的エクササイズを通して副交換神経を活発に作用させ、リラックスした状態を生み出す
リラクゼーションの適応
不安、痛み、不眠、吐き気、嘔吐、術後痛などの症状を持つ患者
看護技術の手順
緊張や不安の緩和 呼吸法
深呼吸法
通常の呼吸状態を続けている中で、呼気を意識的に大きくする。すると吸気も大きくなりゆっくりと深い呼吸ができる。
腹式呼吸法
① 最初は深呼吸を1、2回行う。
② ゆっくりと口から息をはき、今度は腹部に意識を
③ 集中させてふくらませるようにしながら、4秒位鼻から息を吸う
④ その後2秒ほど息を止め8秒位かけてゆっくり息を吐く。腹部に手をおいて、その動きを確認する
⑤ 最後に全身の力を抜いて腹式呼吸をすると緊張が緩和していることがわかる。
ヨガの呼吸法
① 横になれる場所で服を弛めて横になる。腕は身体の横におき、リラックスする。
② 目を閉じて鼻からゆっくり息を吸いこむ。呼気を吸気の2倍位長くする。1、2分鼻を使ってゆっくり呼吸する。この呼吸で落ち着きを感じるまでが準備
③ ゆっくりした呼吸を続けながら、両腕を頭の上に上げ、肺が美味しい空気でいっぱいになることをイメージする
④ ゆっくり息を吐き出し、手も身体の横に下げてリラックスする。何度繰り返してもよいので、穏やかにリラックスできるまで行う
痛みの緩和
① 痛みが強い時、意識を他にそらす。イメージ法
・ 病室の窓から見える美しい朝日や夕陽を指摘して、ともに景色をみいる屋上まで散歩する
・ 患者の楽しかった思い出を聞き、その場所やその人についてともに語る
・ 痛みがない状態をイメージするよう看護者が誘導する
・ まず、導入としてリラクゼーション状態をえる
EX: バックグランドミュージックをかけ、「目を閉じて呼吸に注意してください。ゆっくり深く呼吸して見てください」など声をかける
② イメージを誘導する言葉を患者に話す
「あなたは今ゆっくりとお風呂に入っています。手足を伸ばし、体が温まってきました。背筋も伸びて気持ちがとてもいいです」など。
③ イメージを終了させる言葉をかける。「では、ゆっくり目を開いていってください」
参考資料:看護技術ベーシックス
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